低次元の発想を止めて前向きな生を生きるかどうか2017/06/20 20:40:19

ある雑誌を読んでいて、こんな一文が目にとまった。

「日本のリーダー層の一枚岩的な息苦しさを感じてしまう。ここには女性の登場人物も、女性が関心を持つようなテーマもほとんど出てこない。マイノリティーの人々、性的少数者や障害者、他民族の人々などの姿もない。
つまり、女性やマイノリティーは、相変わらず権力構造の埒外に置かれ、意思決定の現場に現れることもなく、たまに登場しても何かの『対象』としかみなされないということだ。」

もうひとつ、今日のあるスポーツ新聞に出ていた記事。
講談社が発行する女性向け美容誌「VOCE」がネットに掲載した記事、「女の市場価値はいくつまで?」を削除し謝罪した件。政治の世界でも女性の価値を品定めするような発言が繰り返されてきていること。「女性は子どもを産まないとダメだ」「早く結婚したほうがいいんじゃないか」というやじもあった。小池百合子・東京都知事は「そういうの、慣れているんですよ」と流したが、「慣れている」は「よくあること」と同義だ。そしてそれらが一向に減らない。
これらを総じて言えば、「低次元のおっさんの発想」だといえる。小池知事は「おっさんの論理でずっとやっていけば、必ず他の国にもどんどん追い越される」と主張している。

しかしこれを書いているわたしも、実はおっさんの年齢であり、男の発想にどっぷり浸かってしまっている部分もある。そしてわたしは、ここで何度も書いたようにろうで話せてがん患者。マイノリティーである。

そのおっさんの発想を止めることができるかどうか。
わたしに問われているのは、男性であるからおっさんの論理に染まっている。その低次元の発想を止めてマイノリティーの論理へ、少なくとも病気の再発や障がいとともに生き、はーとふるはんど、朗読舞台、ギターといろいろやっていくなかで前向きな生を生きるかどうかが大事であり試されている。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
今年のスーパーボウル優勝チームは?

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://todaywesonghands.asablo.jp/blog/2017/06/20/8601274/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。