あと一歩 されど一歩2008/05/31 22:32:47

今年も、東京都世田谷区の駒沢オリンピック公園総合運動場・体育館で東京都障害者スポーツ大会がひらかれた。今年は9回目になる。

この大会は第8回全国障害者スポーツ大会派遣選手選考会を兼ねたもので、「障害者がスポーツを通じて、自らの体力の維持増進及び社会への参加と相互の交流を促進させるとともに、都民の障碍者に対する理解の増進を図り、もって障害者の自立の促進に寄与することを目的とする」(大会実施要綱、「目的」から)というものだ。

例年この時期は晴天なのだけれど、今年は雨。屋外でのフィールドトラック競技はさぞたいへんな思いだったのではないだろうか。

昨年と同じ、東京都聴覚障害者連盟卓球部のKさんが相手だった。先日ここにアップしたゼッケンとともに送られてきた大会プログラムで対戦相手を確認したら、組まれたのはKさん。じかにお会いしたり大会以外に練習をしたりしたことがないけれど、だからこそ負けたくない、リベンジを果たしたい、もし負けるにしてもみっともない結果だけは残したくない、といやがうえにも大会までの限られた練習に熱が入ったのは言うまでもない。

結果は、6-11、10-12、4-11の0-3で敗戦。しかし、収穫というか手ごたえがあった。
2セット目をみてほしい。あと一歩で逆転勝ちが可能だった。2セット目を取っていたら試合の流れが変わったかもしれない。
相手のミスもあったしそれを冷静に読んだけれど、それ以上に冷静に落ち着いて対応できたと思う。スマッシュも何度も決まったし、変化してかえってきた球をうまくさばけた。Kさんがサーブ権利の間違いを審判にアピールした時も、あわてたり驚いたりせず、状況を読んでアピールが正しいことを審判に伝えた。

さきに「もし負けるにしてもみっともない結果だけは残したくない」と書いた。いままでなら2セットで決着がついてしまったのだが、3セットまで進んだのだからよしとしなければと思う。
これまでなら手も足も出ないまま、一方的にa one-sided [lopsided] game ワンサイドゲーム、首根っこをつかまれて、フットボールのラインマンがまるで殴られたたかれけ飛ばされてサイドラインへ追い出されるがごとく終わった感があった。が、今回はそうならなかった。

練習を続けてきてよかった。あきらめずに練習を重ねてよかったと。
「継続は力なり」を強く実感確信したのである。
手話ソングも朗読も手話も、生きている中で出会うことすべてに、今まで以上に真剣に取り組もう。あきらめずに。続けていけばいつか実を結ぶ、かなうときが必ず来ると。