４年ぶりの大雪: やさしい愛の手のひらで　今日もわたしは歌おう ――I will sing with a palm of gently love today――

昨日から「明日は都内も大雪になるおそれ」と伝えられていたので、出勤時には革靴ではなく長靴をはき、めったにはめることのない手袋とネックウオーマーを装用していたら、わたしがいつも利用している都営地下鉄は、職場から近い駅でローカルの地下鉄に乗ったにもかかわらず、停車駅で５～20分近くも停車した。立ったままのわたしには疲れたが、だれも文句ひとつ言わない。停車時間が長かったためにいつもより１時間以上かかってしまった。それでもまだましなほうで、時間が遅くなるにつれて各地下鉄路線はダイヤが大きく乱れたらしい。

自宅最寄り駅を出て帰りに何か買おうと、コンビニに立ち寄ったら、菓子パンやドリンクなどを買い求めるお客さんが列をつくってレジ前に並んでいた。
さきの地下鉄でも停車して待たされてもだれも文句抗議ひとつ言わなかったのと同じく、ここでも並んでも待たされても怒らない。
まもなく７年になる東日本大震災発生直後のことを思い出す。あのときもとんでもない震災だったからか、寒いなか帰宅を急ぐ人たちは、途中の食堂で食事を早く済ませてすぐに店を出て、コンビニで買い物をしても女性や困っている人を優先したし、歩道に面した喫茶店やコンビニは「トイレあります」などの張り紙を出していた。

日本人の従順さとマナーの良さが表れた光景だった。同じことが今日もあった。

さて。明日はどうなるやら、アイスバーンのような路面ではうかつに歩くのもこわい。