わたしたちも変わらなくては2017/04/19 23:15:25

先日、わたしたちが注文したある品物が配達された。しかし日中はわたしも妻も仕事のため不在で、「ご不在連絡票」がポストの中に入ったままだった。
帰宅して、妻は渋い顔をしていたけど宅配業者に電話をして再配達をお願いして、夜間再配達指定にはギリギリ間に合う時間帯だったので再配達をしてもらい、ことなきを得ることができた。

独身時代も結婚してからも、わたしも妻も何度も宅配業者のお世話になったことだろう。
聴者である妻はともかく、電話が聞こえないわたしは、再配達をお願いしようにも難しい。業者によっては再配達依頼の依頼電話をかけて音声による指示に従ってプッシュボタンを押すよう指定するところもあり、それがますますやっかいなことだった。メールやファクスで伝えても、返信が来るまでに時間がかかるから、待たされる。

しかしこれはユーザー側、消費者側の理屈事情であって、相手の立場に立って考えてみれば、宅配業者は朝から晩まで配達や集荷などの作業に追われながら業務をこなし、トラックに荷物を載せて何度も配達のために事業所と消費者のあいだを往復しているのだ。それは法律で決められた労働時間をはるかに超えるまでになり、労働過多や過労死を招くまでになっている。宅配業者にも家族がいて生活があって、できれば勤務時間が終わればゆっくり休みたいのだ。それはわたしたちとなんら変わるところがない。

妻と話し合ったのだけど、できるだけ宅配業者の負担を減らすことに協力しよう、再配達を翌日に回さず、その日のうちにお願いしよう、と考えている。これだけ労働問題が起きているいま、わたしたちも知らぬ顔をするわけにはいかない。自分たちの労働問題に目を向けておいて、こうした問題に直面している人たちのことを知らぬ、というのは身勝手なことだろう。

消費者であるわたしたちも、変わらなくてはならないのではないだろうか。便利さゆえに甘えてきた反省とともに。