だいぶ犬をほめられるようになった2016/08/23 23:16:22

犬をほめるって、ニンゲンをほめる以上に難しいとあらためて思う。
訓練士からもそう聞かされたのだけど、実際犬をほめることに慣れてないからよけい、苦手意識が強くなるのだろうか。
7月末の訓練のときよりは、だいぶその苦手意識が薄れてきて、犬をすなおにほめられるようになったと感じる。

動物と接して、自分の自己肯定力の低さが解消されるという効果があるそうだ。
自己肯定力と聞いて、わたしは小さいころから自己肯定力が低かったなと思う。もちろん「ありのままでいい」というのは大事だけれど、それも意味のある「ありのままでいい」ならともかく、なにも考えずに「ありのままでいい」では、自己肯定力以前に、自分に対する観察力が身につかないだけだ。

犬は、知能年齢だけだったら3~5歳くらいだと聞いたことがある。しかし犬はニンゲンとのかかわりは、北イスラエルにある遺跡で出土した犬の遺骨は旧石器時代末期(約1万2000年前)にさかのぼるという。聖書時代よりさらに古いものなのだろう。
しかし、さらに古く、40万年前(イギリスのボックスグローブ遺跡)、約30万年前(中国の周口店遺跡)、約15万年前(フランスのラズレ洞窟)には犬になるまえのオオカミの骨があったと言われていることから、もっと古くからのかかわりがあったのだろう。

訓練でも犬の嗅覚・聴覚のすごさに何度も驚嘆させられた。
こしにぶらさげたごほうびのにおいを感じ取ってやってくることがあったし、音がする方向へ耳を傾けているのを何度も見た。

犬をほめるというのは、そういうニンゲンにはない能力を持つ生き物への敬意と愛情であり、犬に自分を合わせることであり、犬が人間にこたえてくれたらすなおに喜ぶことでもある。

そう思ったら、すなおに犬をほめてあげられるようになった。