血を吐きながら続ける、悲しいマラソン2016/08/03 22:58:58

まもなく71回目の原爆記念日がやって来る。
今日、北朝鮮がまたミサイルを発射した。

国内にも「核武装を」という人がいる。
その気持ちはわからないでもないが、向こうが持つからこちらも、というのでは際限がない。もし仮に日本も核武装をということになったら、はっきりいってアメリカは黙っていないだろう。当然中国、ロシアも強硬になる。

なにより核は、持つだけでも人類を破滅に陥れる可能性があるのだ。弓矢や剣とはわけが違う。アメリカも口に出さないだけで、1945年8月に落とした2つの原爆の威力とその後の自分たちがつくった核兵器の威力、それらが使われたらどんなことになるかわかっているから、71年のあいだ使わなかったのだ。

昔見た『ウルトラセブン』のセリフを思い出す。ウルトラセブン26話「超兵器R1号」におけるモロボシ・ダンのセリフだ。
「それは、血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ…」

「侵略者は、超兵器に対抗してもっと強烈な破壊兵器を作りますよ!」
「我々は、それよりも強力な兵器をまた作ればいいじゃないか!」
そして上のセリフが出てくる。

核兵器を、という人たちに言いたい。
あなたたちは、未来の人たちに、このいま生きている星を託したいのですか? それとも壊滅させたいのですか? いっときの感情で未来を壊す権利は誰にもありません、と。