立ち直る機会はまだ彼に残されている。2016/02/05 23:22:07

ここ数日の大きなニュースといえば、やはり元プロ野球選手の清原和博容疑者の覚せい剤所持と逮捕事件だろう。
未解明の部分が多いが、有名になるということとその引換にとでも言うべきリスクと。加えて本人のこころの弱さ……といっても彼だけがそうだったのではなく、誰しもがもつ部分でもあるのだけれど。

有名になる。なって活躍しているあいだはいろいろ寄ってくる人がいるしちやほやしてくれる。しかし波がひくようにサァーっと去っていったり手のひらを返すような態度をしたりする人もいる。また、有名になったその人にではなく、彼についてくるお金だとか地位だとかいろんなものに群がろうとする人もいる。

わたしの好きなあこがれでもあるNFLやMLBも、日本以上にある意味そういう誘惑が大きい。
夫婦でも、夫が現役をやめた途端に妻から離婚を切り出されたとか財産分与を要求されたとか、スポンサーが離れて行くとかいろんなケースを見る。もちろん現役時代以後もしっかり夫婦としてのつながりを強く保っていくケースもあるのだけど。夫婦だけではない。ひとりの人間としての人生をしっかり見つめていける強さをもっている元選手もまた多いのだけど。

わたしも思うのは、会社員生活を終えたあとの人生が長いということ。
言い換えれば現役であることにこだわっている人ほど、そのこだわりから離れざるを得ないときに誘惑に陥りやすいのかもしれない。清原が華々しい現役時代を忘れられなかったように。

しかし、立ち直る機会はまだ彼に残されている。
あの華やかな時代を生きた強さがあるなら、今回の大きな失敗を乗り越えられるのではないだろうか。