昔ながらの喫茶店2016/01/27 09:26:20

妻ハンナが「帰りが遅い」という予定をきいて、「もっけの幸い」と思ったわけではないが、たまにはいいだろうと、若いころ仕事帰りに一杯飲みに行った喫茶店へ足を運んできた。

地下鉄東銀座駅改札を出てビルの地下へ。『パウリスタ』という店名だ。ちなみに銀座にも同名の喫茶店がある。こちらとは関係がないらしい。
客席は5つもないだろうか、狭い店内だが、ホッとする空間である。
ここのマスターのお名前は知らないのだが、社会人になってまもないころから仕事前だったり仕事が早く終わったときだったり、ぐちともおしゃべりともつかない会話を交わしたものだった。

結婚してめったに寄らなくなって、お店が続いているのは知っていたけどなかなか時間がとれない。はじめに書いたように妻が帰りが遅いということを口実に立ち寄って久しぶりにココアを注文した。

わたしがおじゃましたころのマスターは3年前に脳こうそくで倒れたということで、若い男性に代わっていた。
昔話やら、彼がサッカーをやっているという話なので、今晩のリオデジャネイロ五輪サッカー予選などいろんな会話を交わした。

スターバックスやタリーズなどチェーン店だったり内装や店内が似たようなところがやたら増えた。それもいいけれど、おちついてコーヒーやお茶が飲めて、ほどよい店主とお客の関係を築ける、そんな昔ながらの喫茶店がまだあることがうれしい。

生活を守るためと言いつつ2016/01/27 23:25:53

わたしもスーパーで買い物をするとき、同じ商品でも、一円でも安いものをと考えている。わたしに限ったことではなく、給料が上がらないのに税金が上がる、こんな世の中ではだれもが生活を守らなくてはならない。
だからといって安いものばかりに飛びつくのも問題である。

長野・軽井沢で起きたバス事故はほんとうに悲劇である。残されたご遺族の思いにはわたしも胸が張り裂けんばかりだ。

バスを利用した学生たちではなく、規制緩和などでバス事業に参入した人たち、さらにはバス運転士の労働環境や待遇を考えず、一円でも安くと、バス会社への費用も削ったり法律違反で請け負わせた旅行会社。

食品の横流し問題も、全容がまだはっきりしないけれど、横流しした会社は食品を口に入れるということがどういうことか理解していなかったのだろうか。
さらにはわたしたちも問われるべきである。たくさんの食品が捨てられる一方で、一円でも安くと、血眼になっていることの矛盾を、わたしたちはどう考えているのか。

ちょっとずれるが、今秋にも犬を飼いたいと思っている。
だが殺処分される犬猫がいる。
ペットショップに行けば今日も多くの人が犬猫を求める。そのうちの何人が最後まで面倒を見てくれるのだろう。
わたしはもし飼うなら、最後まできちんと一緒にいてあげたい。

わたしたちは、生活を守るためといいながら、平気で自分たちの生活をこわしているのではないだろうか。

バス事故で亡くなった15人の尊いいのちとご遺族かかわりのあった方々に慰めといやしがありますように。
とてもつらい出来事が続く。