福生市の市民文化祭2014/11/01 23:38:35

妻と友人が参加しているという、福生市の市民文化祭に出演者として出てほしい、と言われて初めて、福生市民会館の舞台に立った。9月にコスモス朗読会で演じた『氷点』抜粋をもう一度やることに。

偶然か、実は直前の先月30日、三浦綾子さんの夫、光世さんが亡くなられた。
http://www.hyouten.com/oshirase/6285.html

結局わたしは綾子さんとも光世さんとも会話を交わすことがなかった。いまもとても残念だし惜しいことをしたと思っている。
天に帰られた三浦さんに届け、とこころこめて精いっぱいやったつもりだ。

このあとは年末の落語『時そば』を覚えることとギターに集中したい。

三浦光世さんが天に帰られて綾子さんとともにやすらぎがありますように。ご遺族に主の慰めと支えが豊かにありますように。

こころからお祈りいたします。

なにかを作り出していく共同作業はまた違った楽しみ2014/11/02 22:10:06

5カ月前に手話サークルつながりで知り合った、手話を学んでいる聴者とろう者のわたし、そしてわたしの妻の計5人で、「手話ソングを学ぼう」という話から、人前で発表しようという話に広がり、来月にボランティアで初の演奏をすることになった。
今日はその練習と曲目や語りなど当日のセットリストの確認と担当を決めていった。

セットリストをつくるのはわたしは初めての経験。本来ならストップウオッチを片手に細かい進行などを詰めていくべきなのだろうけれど、メンバーはみな今回が初めての舞台。いくら朗読舞台で経験があるわたしがいるからといって、人前で演奏したり歌ったりするのだけでも慣れていないメンバーにあまり細かいことを言っても口を出してあれこれ言ってもよくない。手話で歌う、人前で演じ歌うことの楽しさと難しさを経験して次回につなげていけばいいのだから。わたしだってはじめからうまくいったわけではない。

前置きが長くなったが、進行も曲順番もわたしがつくったリスト案を、みんな意見を出し合って入れ替えるなど、だいぶかたちになって、いよいよこれからが楽しみになってきた。

こうやってなにかを作り出していく共同作業は、仕事とはまた違った楽しみでもある。

家族がいることのありがたさ2014/11/03 22:23:52

わたしが通っている日本基督教団浦安教会の2014年バザーがあり、わたしも少し遅れて会場整理など(ほとんど役に立っていないけれど)参加してきた。

そのバザーが終わろうという午後1時。
昼食でいただいたカレーライスをおう吐してしまい、バザー終了を待たずに教会員と牧師に救急病院を探していただいて急きょ病院に行ってきた。
診察の結果は「緊張性頭痛」。男性に多い病気でもある。

なさけないのはカレーライスを全部おう吐してしまい、カレーが原因だと思われたのではないかと気にしている。

病院に着いてからうわごとのように妻の名を呼んでいた。
なんだかんだいっても妻のおかげで病院での診察を受けられた。ろう者であるわたしは医師や看護師さんの声がまったく聞こえない。緊急時だから手話通訳士も呼べない。そうなると手話ができる妻しか、コミュニケーションのサポートをしてもらえない。
妻にはしばらくは、いやこれからも頭が上がらないほど深い感謝を抱いている。

15年ぶりの店再訪2014/11/04 23:55:47

串揚げ居酒屋「ふさお」  東京都新宿区百人町1-24-9。

手話講習会時代、同期仲間と一度だけ行ったことがある。このお店はろう者難聴者なら知らない人はいない、と言っても過言ではない。なぜなら店のマスター自らろう者で、スタッフもみな手話ができるという、日本でも数少ないろう者が経営している居酒屋だからだ。

さきに講習会時代に行ったことがあると書いた。
それ以来たぶん15年ぶりだろうと思う。
店内は15年前とは異なっていて、12人ほど座れるだろうか。U字型のカウンターと後ろに15人ほど座れる座敷席があった。

久しぶりだからしばらくはどうしていいやら戸惑ったけれどそこは慣れたらもうこちらのもの。両隣に座っていたろう者男性と手話でおしゃべり。右にいた方は以前江戸川区にいたころに何度もお会いしているからわかる。左にいる方は初対面だが、うかがうと福岡からいらっしゃったらしい。そんな遠方から、ということは福岡ではろう者難聴者が手話でおしゃべりできるお店がない、ということだ。
後ろをふりむくと座敷席に座っていたのは、わたしの結婚式にも招待してあいさつをしてくださった、難聴者協会手話サークルの方。そのときのエピソードも交えて,、同席していた手話が分かる聴者の年配女性とのおしゃべりに加えてくださった。
さらに思いがけないことにその年配女性の方のお一人が、アメリカンフットボール社会人リーグでプレーしている選手のお母様だという。チケットも持っていらっしゃるとかで、来年1月3日のライスボウルやNFLやらいろいろ話をうかがって楽しい話ができた。

そんなこんなで、あっというまのひととき。
終電に間に合うよう店を出る前に、手話ソング仲間と来年に店をお借りして交流会をしたい、という話を店のマスターにお話ししたところ、予約のOKをいただいた。

思いがけない出会いとつながりで楽しい、15年ぶりの店だった。
串揚げ居酒屋  ふさお
Kushiageizakaya Fusao

http://fusao2000.wix.com/fusao#!gallery/c10g7

大容量のカメラバッグ2014/11/05 23:16:42

先日、カメラを入れるバックバッグを買った。
見ての通りの大容量。一眼レフはもちろん、望遠レンズを数本とバッテリーなどが入れられる。写真ではわかりにくいがバッグ下にも袋があるなど、多くのものを収容できそうだ。

今年はもう無理だが、いつかまた妻とオークランドを訪れたいと思う。そのときにはこのバッグが役に立つかもしれない。
妻から「こんないいバッグはないね。いい買い物をしたね」と珍しくほめられた。
そんなにいつもひどい買い物をしているわけではないのだが……。

ろう者が音楽をやることの難しさ2014/11/06 23:26:37

やっぱり難しいねえ。
ろう者が音楽をやるということの難しさだ。

課題曲『みかんの花咲く丘』。どうにか出て先生から「OK」をいただいた。大甘に甘くしていただいているような気もするけれど、実は今日はボランティア仲間がCDに録音してくれた電子オルガンに合わせてみたのだ。
小さいころに聞き慣れた曲だから、繰り返し繰り返し聞けば分かる。しかしそれでいいわけではなく、グループで合図を出して曲の始まりと終わりをわたしに知らせるなどの工夫が必要だろう。

当日わたしと妻のギター演奏と決まっている『四季の歌』。
はじめはCDに合わせてみたけれど妻がついていくのが難しいと。
ここでもわたしがリードしていかなくてはならないようだ。

つまりろう者が音楽をやることの難しさは

①リズムをとる ②テンポを合わせる

この2つであると思う。

わたしひとりならいくらでも好き勝手に弾いてもいいわけだけど、一緒にやるわけだから合わせなくてはならない。

何度も何度もCDを聞いてからだで覚えていくしか、方法はない。

Star Wars: The Force Awakens2014/11/07 22:10:56

https://twitter.com/starwars/status/530404275957293056

2015年12月18日、日米同時公開とすでにアナウンスされている、『スター・ウォーズ/エピソード7』。
今日、正式なタイトル名が決まった、と公式ツィッター上でアナウンスされた。

The Force Awakens
翻訳するなら「フォースの覚醒」とか「フォースの目覚め」となるだろうか。
エピソード6、「ジェダイの帰還」から30年後という設定で、ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)、レイア・オーガナ姫(キャリー・フィッシャー)、ハン・ソロ(ハリソン・フォード)の3人が出演するほか、あの2台のドロイド、C-3POとR2-D2ももちろん出るだろう。

すでに撮影関連の写真などがネット上に出ている。
http://matome.naver.jp/odai/2135922969362721801

撮影そのものはもう終了していて、これからCG作業などにとりかかるという話も伝えられている。
ちょっと気になるのは、音楽。
ジョン・ウィリアムズさんだけど1932年2月8日生まれ。ということは2015年は83歳。大丈夫だろうか?
ともあれ、いまからとても楽しみな映画のひとつだ。

ひたむきな姿にひかれる2014/11/08 23:00:23

いつも妻と一緒に観ている、朝ドラ『マッサン』。
その主演のひとり、シャーロット・ケイト・フォックスさんが、先日東京の日本外国特派員協会で講演した。

「マッサン」エリー役のシャーロットさん「日本はこれからもずっと私の人生の一部」
http://www.huffingtonpost.jp/2014/11/05/massan-charlotte-japan-part-of-my-life_n_6105130.html?utm_hp_ref=japan-entertainment

エリーとモデルとなったリタはスコットランド出身。そして演じるシャーロットさんも実際スコットランド出身の祖母がいるときいたことがある。
このドラマは朝ドラ史上初の外国人女性が主演を務めている。全く日本語が話せないのに、だからこそ日本語を覚えて日本文化を知りなじもうとしている姿が、役柄のエリーとシャーロットさんをだぶらせてみてしまう。加えてマッサンを演じる玉山鉄二さんの「ダメっぷり」が魅力的なのだろう。ダメな男を支えるというエリーの姿がさらに観る人をひきつけている。

日本人に同化するしないという意味ではなく、ひたむきな姿というのはいつのどんな時代でも、人のこころをひきつけるものだと思う。
シャーロットさんのキャリアがどうなっていくかわからないが、少なくとも異国で活躍したことは一生の大きな宝だと思うし、応援していきたい。

歳を重ねるということ2014/11/09 21:13:43

私事だが、今日誕生日を迎えた。
結婚式の後の披露宴で、妻とわたしの誕生日の曜日が火曜日だということに触れてわたしたちの誕生日当日の新聞コピーをスクリーンに映した。

日曜日の今日。
今日と同じく、誕生日が日曜日にあたる年はないかと探してみたら、たしかにあった。

1586, 97
1603, 08, 14, 25, 31, 36, 42, 53, 59, 64, 70, 81, 87, 92, 98
1704, 10, 21, 27, 32, 38, 49, 55, 60, 66, 77, 83, 88, 94
1800, 06, 17, 23, 28, 34, 45, 51, 56, 62, 73, 79, 84, 90
1902, 13, 19, 24, 30, 41, 47, 52, 58, 69, 75, 80, 86, 97
2003, 08, 14, 25, 31, 36, 42, 53, 59, 64, 70, 81, 87, 92, 98

この表を妻と見て、どうなっているかわからないけれども、がんばってもせいぜい2042年あたりが限界だろうなあ、そのころの日本も世界もどうなっているか全く想像も予想もつかない。

昨日妻と一緒に観たテレビ「世界ふしぎ発見!」(TBS/MBS系)。
フランス・ロワール渓谷 古城に秘められた物語
ミステリーハンター
坂本 三佳

フランス国王アンリ2世の愛人ディアーヌとアンリの妻だったカトリーヌ・ド・メディチの愛憎と確執のドラマ。
さらにわたしをひきつけたのは、ディアーヌが1566年4月25日に亡くなったあと、遺体はフランス革命時に共同墓地に捨てられたが、2009年に科学者らが共同墓地から彼女の遺骸を特定し、分析したところ、ジエチルエーテルに塩化金を溶かした「金のエリクサー(エリクシール)」を使用した結果の金中毒で、彼女は死亡したという結果を発表したという事実だった。
時代は少し下がるがわたしの敬愛する作曲家で重度の聴覚障がい者だったベートーベンも、コーヒーなどをのむときに使っていたカップに含まれていた鉛が原因で鉛中毒だったのではないか、という説を聞いたことがある。

この月曜日に緊張性頭痛で病院に行ったとき、激しい頭痛と吐き気の中で感じたのは、こんな高度な医療のない時代、病気になることもけがをすることも、ほんとうにそれこそ生死を分ける大きなものだったということ。近代にはいって科学が進歩し、医療技術もすすみ、病気の原因などが突き止められて、ある程度は病気や障がいから助かるようにもなったが、まだまだこれらがなくなったわけではない。むしろ病気や障がいがあるということは、これらと向き合い抱えていかなければならないということだ。病気や障がいをマイナスなもの厄介なものとして考えるだけではなく、人生や生を見つめ、自分を高めていこうというポジティブなものとして受け取っていきたい。
だんだんからだが衰えていき、老眼にもなった。
しかし、生きている限り、自分を高めていこうという気持ちは一生変わらずに保ち続けることはできる。

誕生日を迎えて、だからこそ残り時間を有意義に生きていきたいと、あの日わたしを支えてくれた妻とともに強く思うのだ。

羽生結弦選手のケースから思ったこと2014/11/10 23:27:27

NFLもはや10週を迎えた。わがオークランド・レイダーズはAFC西のライバル、デンバー・ブロンコスをホームに迎えての対戦。
勝てたら今シーズン最大のニュースだと思いつつ、ネットで結果を見たら、17-41の大差で負けた。
このままシーズン全敗という悪夢が脳裏をかすめるが、しかたない。
チーム編成も含めてチームフロントに責任がある。来年は新しいヘッドコーチを招いて、選手もオフェンスとディフェンスのライン、そしていいランニング・バックを獲得する必要があるだろうなあ。

さて話は、フィギュアスケート、羽生結弦選手が試合前の練習時に中国人選手と激突したあと、周囲の声を振り切るように強行出場したことに移る。

たしかに彼の強じんな精神力とアクシデントをものともせずに試合に臨んだことはすばらしいと思う。あんな状況下でよくやったものだ。平衡感覚やスピードなどフィギュア選手には一般の人以上に能力が高いとはいえ、テレビでも見た、衝突のすさまじさを思えば、ましてフットボールとは異なりヘルメットやパッドなどからだを守る防具などないままぶつかったのだから、からだにかかった負担は大きかったと思う。

たとえばNFLでも、過去にも普通ならまずありえない状況下でプレーして活躍したなんていう選手の話はある。
でも冷静に、本人と周囲のあいだで意思の確認をしっかりさせていくこと。なにかあったら止めるということを本人とのあいだではっきりさせることとともに、こういう事態のときにはどうするか、ルールを決めたほうがいい。

羽生の滑り、感動か危険か 専門家「ルール作りを」
http://digital.asahi.com/articles/ASGCB5VLZGCBUTIL02Q.html?_requesturl=articles%2FASGCB5VLZGCBUTIL02Q.html&iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASGCB5VLZGCBUTIL02Q

アメリカンフットボールでも脳しんとうが数年前から問題になっている。元選手から「現役中の脳しんとうでアルツハイマーになった」とNFLを相手に訴訟が起こされているほか、NFLも脳しんとうのケースを分析して、どういう場面で脳しんとうになりやすいか、脳しんとうを防ぐヘルメットの開発、ヘルメットを故意にぶつけたプレーには罰則を設けるなどの取り組みをしている。それだけではなく、脳しんとうを起こした選手には退場させて医師の診断と時間をおいた検査などを義務付けている。

格好のネタになるから美談にしたいだろう。だがこういうケースを引き合いに「つらくともがんばれ」といった美談がつくられるのは危険である。現役をやめたあとのほうが人生は長い。人生を考えたら、いっときの美談でからだをボロボロにするのではなく、いかにからだをヘルシーに保って現役を終えられるかを、本人も周囲も考えること。それが大事なことではないだろうか。