ウナギが食べられない?2013/02/01 22:07:24

もう高価になってしまったので口にするのは夏に一度くらいしかないが、うなぎ。

ニホンウナギ、「絶滅危惧種」に 環境省レッドリスト
http://www.asahi.com/tech_science/update/0201/TKY201302010087.html

「近い将来に野生での絶滅の危険性が高い」として、「絶滅危惧1B類」に指定した、というから穏やかな話ではない。

昔住んでいた東京都江戸川区で、近くにうなぎ屋さんがあった。
ある年の、土用丑の日の夜。店前にはたくさんの行列ができていた。やっとの思いで口にしたうなぎはとてもおいしかった。当時、まだ元気だったインコを飼っていた。インコつながりでお店にいたインコの話題など、話が弾んだのを覚えている。

あらためて感じさせられるのは、人間もまた生きていかなくてはならないものだし、生きていくために「いのち」をいただいているということ。
たしかにうなぎは真夏を乗り切るために欠かせない栄養源だし、だからこそ多くの人が求めているわけだが、「絶滅の危険性が高い」というわけだから自重したほうがいいのかもしれない。

江戸川区を離れてもう4年になる。
あのお店はいま、どうしているだろうか。

『花篭に月を入れて』2013/02/02 23:19:08

2013年最初、2012年度最後の「朗読のレッスン」は『花篭に月を入れて』(『これからの橋<月>』所収)。

毎週木曜日のある新聞の夕刊に、記者が武芸や演劇などを体験するというかたちで「快体心書」という連載がある。先週は朗読がテーマだった。

ただ読むだけでは朗読にはならない。
記事でも取り上げられていたが、今日のレッスンでも講師先生が何度も強調していらしたのは、

     声の高低
        強弱・大小
        緩急
     読む 間
     感情を込めているかどうか

だった。
今日のわたしは緩急と間に気をつけて読んでみた。

夜から手話サークル。

突然だが、この春にわたしは新しい家族をもつことになる。結婚することになった。
その結婚式と披露宴に手話サークルはじめ、仲間や知人を招待するため、招待状を手渡したり郵送したりする。

家族ができる。自分だけではない。責任と自覚が伴うとともに、護らなくてはならない家族のために、すべてを尽くして生きていきたい。

朗読もそうだし手話もそうだし、仕事もそう。
いい意味で気合が入る。

忙しい日2013/02/03 23:56:44

結婚式の準備で忙しいやら気忙しいやら。
先週金曜日に印刷を頼んでいた招待状が届き、土曜日から招待客に発送したり手渡したりしているが、発送作業に追われた。

周囲から「いまが一番楽しい時期だよ」と言われる。
そうだろうなあ。式を終えたら現実世界に戻らなくてはならない。
だからこそ、浮つくことなくしっかり足を地につけていかなくては。

激闘 第47回スーパーボウル2013/02/04 23:29:33

現地時間で3日(日本時間4日)ルイジアナ州ニューオーリンズのメルセデスベンツ・スーパードームで、NFLのチャンピオンを決める第47回スーパーボウルが開催された。
今年はAFC(アメリカンフットボール・カンファレンス)のボルティモア・レイブンズ対NFC(ナショナルフットボール・カンファレンス)サンフランシスコ・フォーティナイナーズの対戦だった。

前半を終えて21-6。おいおい、一方的な展開か、と思ったら後半、第3クオーターでサンフランシスコは17点をあげ、ボルティモアを7得点に抑えた。
それでもまだ決着はつかず、最終クオーターに入りサンフランシスコが8得点。しかしボルティモアが6点をあげ、結局34-31でボルティモアの勝利。ボルティモアは2回目のスーパーボウルチャンピオン。サンフランシスコは6回出場で初の敗戦(5回優勝)。

クオーターバックの出来不出来がかぎだったかもしれない。
ボルティモアのジョー・フラッコがパス33回試投22回成功、287ヤードを獲得、タッチダウン3つをあげ、被インタセプト0だったのに対し、サンフランシスコはプレーオフで急成長したコリン・ケイパーニックがパス28回試投16回成功、302ヤードを獲得するもタッチダウン、被インタセプトをそれぞれ1回と、ミスを犯したのが惜しまれる。

それにしても、サンフランシスコが追い上げたのは驚きだった。
22点差をひっくりかえしたら、スーパーボウル史上最大の逆転勝利だった。
実は第3クオーターにドーム内が停電に見舞われるという珍ハプニングがあった。突然のことに場内は戸惑っただろうが、浮き足立つことなく試合に集中した両チームはすばらしかった。

来年は第48回大会になる。
寒冷時期に屋根のない寒冷地のスタジアムで開催するのはスーパーボウル史上初。
開催地はニューヨーク。といってもニューヨーク市内ではなく、川を挟んでニュージャージー州だが、フランチャイズをニューヨークとしている、ジェッツとジャイアンツのホームスタジアム、メットライフスタジアムで2014年2月2日開催予定。

2つの人骨発見のニュース2013/02/05 23:44:01

新聞を読んでいると、「へえ」とか「意外だなあ」というニュースに驚かされる。まあニュースそのものが「へえ」と思われるからこそニュースに値するわけだけど。

駐車場の人骨はリチャード3世 子孫のDNA鑑定決め手
http://www.asahi.com/international/update/0205/TKY201302050083.html

昨年9月に、イギリス中部、レスター市の駐車場から、男性の人骨が見つかった。
レスター大学の考古学チームが人骨を分析、さらには子孫を探し当ててDNAを採取し鑑定した結果、「イングランド国王リチャード3世(1452~1485)のもの」と断定できると発表した。DNA鑑定のほか、背骨が湾曲している、頭がい骨に10カ所以上の傷がある、などが根拠だという。

市谷加賀町二丁目遺跡から 縄文時代の人骨を発見
新宿区内で異例の出土
http://www.city.shinjuku.lg.jp/whatsnew/pub/2013/0130-01.html

こちらは日本の話。
リチャード3世よりはるかに古い、いまから4000年前の人骨だという。

記事にもあるように酸性土壌が多い日本では、人骨は長期間残存しない。気の遠くなるような時間空間を超えたはるか昔、新宿に人が住んでいたということ自体、驚きである。

とはいえ、宇宙のスケールからみれば500年前だろうが4000年前だろうが、あっというまにすぎない。
わたしもまた、限られた時間空間の中で生き生かされている。
生き生かされているという意味を、春に迎えるだろう結婚式と重ねながら、考え、たとえ世に残ることがないとしても、よき人生をつくっていきたいと思う。

自分を受け入れられない弱さ2013/02/06 23:18:29

仕事の後の手話サークル。
コミュニケーションクラスだったが、手話通訳士と、手話のブラッシュアップ、自分の聴覚障がい者としてのありよう、ということをテーマに語り合った。

正直いうと、自分を受け入れられないのだろうね。
聴こえない自分と普通に話せる自分をすなおに受け入れられない。
それを、「あいまい、どっちつかず」とよく話しているのだけど、そうじゃなくてそのどちらでもあることを受け入れていないのだ、と。

「すべてはこの日のためにあった」と2013/02/07 21:08:54

スーパーボウルが終わったばかりだが、2012-13年シーズン終了を待って選手の解雇や引退といった話がちらほら入ってきた。

パッカーズWRドライバーが引退、「全てはこの日のために」
http://www.nfljapan.com/headlines/43363.html

グリーンベイ・パッカーズのWR(ワイドレシーバー)、ドナルド・ドライバーが引退を発表した。

1975年2月2日生まれ。アルコーン州立大を経てドラフト7巡指名でグリーンベイ・パッカーズに入団。プロキャリア14年、プロボウル出場3回、通算レシーブ743回、10137ヤードのフランチャイズレコードを樹立した。

7位指名というとほとんど、当て馬というか大成すればめっけものというしかない低い順位である。ほとんどがプロ契約をしてもキャンプを経てカットされる。
だが彼はQBブレット・ファーブ(元グリーンベイ、ニューヨーク、ミネソタ)のパスパートナーとして長い間コンビを組んできた。
低い順位であっても認められて成功した彼のキャリアは輝くほどまぶしい。

引退会見でドライバーは「自分がなしえてきたことはすべてはこの日のためにあった」と語った。それだけ自分のプロキャリアに誇りを持っているのだろう。事実彼は長い間コンビを組んでいたブレット・ファーブが他チームへ移籍したり引退した後も、グリーンベイ・パッカーズ一筋でプレーし続けてきた。フリーエージェントなど移籍があたりまえであり、選手寿命が短いプロフットボールという世界で、14年ものあいだ、入団したチームから離れることなくキャリアを終えられたのは幸運である。

人生は平等に、だれにも終わりを告げる時がやってくる。
その時がいつかは分からないけれども、「すべてはこの日のためにあった」と言える、そんな人生でありたい。

『塩狩峠』再演に向けて2013/02/08 01:09:32

2つの『塩狩峠』抜粋 台本
先日ここで書いた、手話つき朗読というのは、2009年9月19日のコスモス朗読会でやった『塩狩峠』抜粋の再演である。
今日から4回にわたってその再演のための手話表現づくりにとりかかった。

前回の初演ではろう者が使う日本手話で演じることにこだわったが、今回は4年ぶりのことでもあり、共通した部分もあれば手話表現をガラッと変えた部分もある。
一例をあげるなら、列車が離れたと乗客が声を上げる場面。前回は両手でそれぞれ汽車と客車を表し、汽車(左手)から客車(右手)が離れていくように演じたが、今回は両手指を組み合わせ、連結部分が離れていくようにしてみた。

もとより手話表現は「これが一番正しい」というものは存在しない。
だがいつもと同じように手話通訳士と相談したり意見を出したりしてつくり上げていくその共同作業が何よりも楽しく充実感で満たされる。

ブルーライトグラス2013/02/09 11:25:41

昨年からちらほら聞いてはいたのだけど、先日、ブルーライトグラスを使ってみた。「JINS」というメーカー製だ。

スマートフォンやパソコンの画面から出る、青い光が目に与える悪影響を避けるため、ブルーライトをカットする効果があるのだという。

実際につけてみると、画面をみてもあまり疲れない。
パソコンやスマホを見るとき以外はやや見づらい気がするけれど、こうしてみると目が疲れないのがいい。

難点があるとすれば、デザインがややオジサンくさいことくらいだろうか。
ともあれ着けごこちがいいので、コンタクトをつけないときは愛用している。

もはや一国の範囲を超えている2013/02/10 22:40:16

北京の大気汚染がここ数日報道されている。今日は大阪でも空がかすみがかったような色だったそうだ。

40年以上前の川崎などはどんより曇った汚れた空だった。
中国で同じようなことがおきるとは。

経済の発展に伴う環境汚染が原因だろう。
ジレンマを感じる。生活が豊かになり経済が発展するのは望ましいことだ。だがそれは人間も含めた、生き物のの生活の質を下げたり損ねたりしては、いったいなんのための発展なのだろう。

中国だけにとどまらず、日本にも被害が及んでいることを、当の中国の人たちはどう思っているのだろうか。

もはや一国でできる範ちゅうをはるかに超えた国際問題になっている。
たしかに尖閣諸島など政治的問題はあるが、中国も日本も同じ、人間が住んでいる。そしてそこに住む人間が生き生きと豊かに生きられるかどうかが、国やイデオロギーを超えた共通の問題ではないだろうか。