新しい月が始まった2011/10/01 23:54:34

今日から10月。そしてコンタクトも交換できた。

ん? コンタクト? 実はあの舞台の日は新しいコンタクトレンズの交換日だった。舞台翌日、交換したばかりの片方のレンズをなくしてしまい、予備においてあった、一日使い捨てレンズを使いながらだましだましやってきたのである。ふだんから使いなれたものでないとしっくりこない。

今月からはまた、日本手話を学ぶ取り組みに戻る。
やっぱり手話で話をするとホッとする。けれど手話は技術だけ、表現だけがいくらよくてもダメなのではないか。
聴こえないけれど「聞き上手」というのか。手話でキャッチボールのような会話ができるようになりたい。いままでできていなかったわけではないが、もっと聞き上手になりたい、とあらためて思う。

生食用牛肉の基準をめぐるニュースに接して2011/10/02 23:57:26

昔、そのころは独身だった友人と休日が重なったときによく行ったのが韓国焼肉店。若かったからカロリーなど考えず、骨付きカルビだのレバーだのとたくさん食べたことを思い出す。ユッケも好きなメニューの一つだったが――。
昨年起きた集団食中毒事件をきっかけに、ユッケや牛刺し、牛のたたきなど生食用牛肉を食堂で出す際の基準が変わった。
<生食用牛肉は、密封した生の肉塊を熱湯につけ、表面から1㌢以上の部分を60度で2分以上加熱し、冷却して加熱部分を削り取れば、残りを生食用として提供できる>。これに加えて食肉処理業者や飲食店などには、都道府県知事らの許可が必要だ、というのだ。

だけどこの基準のために、初めに火を通してしまうと加熱部分は使い道がなくなるため、結果として牛肉の値段が上がるほか、仲卸業者にとっては加熱や処理のための設備が必要になり、負担になるというのだ。

どんな食材を選んでもリスクはある。絶対安全、と言い切れるものはないに等しいのかもしれない。考えてみればアメリカやカナダを旅して、水を飲むのさえ日本との違いに初めは戸惑ったほどだ。
基準ができて、あわただしい中でのスタートに消費者も生産者も戸惑い困惑している。だからといって完全に危険がなくなったわけではない。
わたしたちはつい、基準やら、なにかによって保障してもらえるということを期待しがちだ。それが通用しない外国に出てみて初めて、日本がいかに「恵まれている」かということに気づく。

バターも高騰しているし、台風などのために野菜も手に入りにくいそうだ。
そんななかでの生食用牛肉の基準をめぐるニュースに接して、危険だと騒いだりむやみに避けたりするのではなく、食べ物を口にするということの大切さとリスクがあるということから目をそむけないようにしたい。わたしには乳幼児も高齢者もいないが、もちろんそういった人たちには十分、気をつけていただきたいことはいうまでもない。

寒くなってきた2011/10/03 22:53:18

10月最初の月曜日。半そでという人もまだいるけれど明日は東京の最高気温が22℃。札幌は6℃というから、もう夏服では過ごせない。

ここで気になるのが、冬季の節電などエネルギー問題。
今夏は震災の影響で事業所、家庭ともに節電の呼びかけがあった。あまり効果がなかったという報道もあるが、節電を呼びかけたことでこれまであたりまえだと思っていた「電気を使う」生活を見直す考えが広がった。
冬季は地下鉄など暖房を切るなどの対策が考えられると報道されている。工場など機械によっては冷たくなった工作機械を温めるために暖房が必要なところもあるが、暖房のために電気を使うのは好ましくないという声も出るだろう。

震災の被災地はもう冬に向かっている。
はじめての冬をどう過ごすのだろう。仮設住宅で今冬を乗り切ることができるのだろうか。被災者のことを思う。

今日からまた始まる2011/10/04 23:56:50

4カ月にわたった手話つき朗読。とりあえずはもう終わったこととして、DVDに字幕をつけて完成するのを待つ。今日からはまた日本手話の取り組みに戻る。

震災と節電のため、いつも利用していた図書館が使えなかった。今月から利用時間が震災前と同じ時間になり、いいタイミングで手話の勉強に戻れることになった。
今日は手話通訳士2級試験に出る単語を中心に学ぶ。

もっとうまくなりたい、舞台だけではなく日常会話でも通じる表現ができるようになりたい。
わたしにとっては手話は音声日本語と同じくらい大事な言語だから。

九州でまた揺れが起きた2011/10/05 23:34:55

3日の記事で「寒くなった」と書いたのだが、今日も雨が降り続いた終日。おまけに夜の手話サークルのあとの飲み会で、ひどい耳鳴りから軽いめまいをおこして――倒れた。といっても周囲には気づかれないように。

熊本で震度5強
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20111006-845521.html

熊本・菊池市で震度5強 M4.4、震源の深さ10キロ
http://www.asahi.com/national/update/1005/SEB201110050093.html

夜の手話サークルの最中にも長野県で大きな揺れがあった。久々にテレビ画面で「緊急地震警報」が流れ、そばにいた人としばしスマートホンの地震警報アプリケーションなど、地震をめぐる話題が尽きなかった。
いつ何時また大きな揺れが起こるか。そのときわたしはどこにいてどうしているか想像つかないが、だんだん寒くなってくるいま。まもなく7カ月になる、あの日を思い出さずにはいられない。

アメリカでも……か!2011/10/06 22:03:08

日本などよりはるかに経済格差が激しいアメリカで、抗議活動が広がっているニュースは、わたしにとってとても興味深い。
今日の夕刊ではニューヨークで1万人を集めたデモがあったという。労働団体や学生団体も参加するなど、広範囲のデモだという。

ちょっとわきにそれるけれど、NFLが開幕して1カ月が過ぎた。
今年は労使紛争のあおりでプレシーズンゲームも短縮された。ということは、キャンプに呼ばれた選手の能力を見極める時間が少なかったということ。もちろんプロスポーツだから弱肉強食で、力のない選手は容赦なくカットされていく。で、カットされた選手はどうなるかというと、室内アメリカンフットボールリーグ(AFL)などの他フットボールリーグやスウェーデン、ドイツなどの海外リーグへ行く人もいれば、現役引退という人もいる。まったくNFLへの道が閉ざされたかというとそうでもなく、たとえばキッカーやワイドレシーバーなど職人的、経験がものをいうポジションは解雇される率は高いけれど一方でプレーオフなどが近くなれば、負傷者が出るなどチーム状況によっては再契約されることもある。

話を戻そう。
オバマ大統領は年間100万ドル(約7700万円)超の所得がある人に所得税を5%引き上げる増税プランを発表したそうだ。亡くなったスティーブ・ジョブス(アップル前最高経営責任者)など巨額の所得を持つ人がいる一方で、アメリカ市民の経済格差、所得格差が問題になっている。CNNの報道では「家族4人で年収2万2314ドル(約171万円)以下、単身で1万1139ドル(約85万円)以下の層を貧困と定義している。景気低迷が続く影響で、10年の貧困者数は約4620万人と、09年より260万人増加した。09年の貧困者の割合は14.3%だった」と伝えている。

NFLホームゲームをたった1試合でも見ようとすると、オークランドの場合はシートにもよるが55ドルから180ドルまである。これでスーペニアだとかファングッズだとかホットドッグなどを買ったらもっと出費がかさむ。NFLはホームゲームがたった8試合しかないから、地元ファンにとってはとても貴重なもの。チームの成績はもちろん大事だが、フットボールゲームを家族で楽しむには高いかもしれない。

カットされた選手だって、フットボール以外になにか能力があるとかいうなら別だが、スポーツ以外のとりえがない、というような人だったら、どうなっているだろう。毎年シーズンが始まる直前にはそんなことも考えてしまう。

アメリカも経済格差に直面している。対テロ戦などに多くの出費をしている一方でこのような事態が起きているのはなぜだ、という声があるからだろう。
3週目に入ったというこのデモ運動。しばらく目がはなせそうにない。

プロよりカレッジが人気ある街2011/10/07 22:36:45

仕事を終えて自宅に帰ってから、テレビでカレッジフットボール放送を見る。日本の大学フットボールも観戦経験があるが、自前の何万人も収容できるスタジアムをもち、放送権料やグッズなど莫大な収入があるNCAA1部(Football Bowl Subdivision)はスケールが大きい。それだけにプロ入りを目指す選手にとってはFBSに所属する120校(!)に入るだけでも大きな難関である。そしてコーチの目にとまり選手として認められるか次の難関だろう。

ミルウォーキーを訪れたときのこと、泊まっていたホテルのショップをのぞくと、メジャーリーグのミルウォーキー・ブリュワーズのグッズがなかった。当時ブリュワーズに在籍していた野茂英雄選手を観に行った時のことだから野球シーズン中にもかかわらずにもだ。不思議だなと歩きまわっていたら、同じ州のNFLチーム、グリーンベイ・パッカーズのグッズも少ない。驚いたことにウィスコンシン大学やミシガン州立といったカレッジフットボールのウエアなどが多かったのだ。プロのグッズが少ないのは意外なこと。へえ~。州によってはまた街によっては、カレッジのほうが人気が高いんだね。

とはいえ、今年のメジャーリーグ、ナショナルリーグのリーグ優勝決定戦はミルウォーキー・ブリュワーズとセントルイス・カーディナルズの対戦だ。
街の人にとってはやっぱりどちらも楽しみであるに違いない。

自業自得2011/10/08 23:58:55

肩こりが激しいのに加えて、頭痛も。
朝、レトルトパウチのカレーライスを口にしたほかはずっと終日、寝てばかり。
仕事の疲れよりも、重いものを背負って歩いたからだ。
自業自得である。

夜にはなんとかおさまって体調はいくぶん快復した。

強烈な個性の持ち主がいなくなった2011/10/09 23:21:17

わがオークランド・レイダーズは今シーズン、今日時点で2勝1敗、まぁよしとしたいところであるが、日本時間明日午前2時からのテキサス州ヒューストンで開催される、対ヒューストン・テキサンズ戦。相手は3戦全勝である。

と書いたが、そのまえに悲しい知らせがはいってきた。
オークランド・レイダーズのオーナーであり、元AFLコミッショナーでもあったアル・デービズ氏が現地時間で8日、オークランド市内の自宅で亡くなったという。82歳だった。

Davis was an innovator, loyal to each and every Raider
http://www.nfl.com/news/story/09000d5d822ee022/article/davis-was-an-innovator-loyal-to-each-and-every-raider?module=HP11_hot_topics

スタジアムで彼を見たことはないけれど、写真やネットで見る彼は、ほかのチームのオーナーとは違って、いつも黒と白と銀の、つまりレイダーズのチームカラーのウエアしか着ていなかった。髪を後ろにべたつかせたヘアスタイル、サングラス姿。スーツ姿のほかのオーナーと異なって強い個性をあらわしていた。

さあ、まもなく始まる試合で、レイダーズの選手がどれだけ力を見せてくれるだろう。天国にいるオーナーに勝利を届けることができるように!

Emotional finish オーナーにささげる勝利2011/10/10 23:47:22

レイダーズのオーセンティックジャージとミニヘルメット
オークランド・レイダーズ対ヒューストン・テキサンズ戦 スコア・ボックススコア・スタッツ
http://www.nfljapan.com/score/boxscore/55230.html

オーナー死去後、しかも遠征での最初の試合。これほどタフな試合はないだろう。
NFL第5週、ヒューストンに遠征してヒューストン・テキサンズと対戦したわがオークランド・レイダーズは前半劣勢に立たされながら、後半ひっくり返したものの、最終クオーター、自陣8ヤードまで進められて、一発タッチダウンパスをくらえば逆転負けというシチュエーション。テキサンズのQBマット・シュワブが左サイドへ走ってレイダーズディフェンスマンカバーが空いたはずのエンドゾーンへ投げたパスをレイダーズのSマイケル・ハフがインタセプト、劇的な展開で勝利をものにした。ファイナルスコアは25-20。

Wk 5 Can't-Miss Play: Emotional finish
http://www.raiders.com/media-vault/videos/Wk-5-Cant-Miss-Play-Emotional-finish/5c43d9d7-fa37-4107-904c-22da4e46908a

試合終了直後、レイダーズのHC、ヒュー・ジャクソンはカメラマンなどの人目もはばからず泣き伏し、貴賓席にいたアルの息子、マイク・デービスはやはりタオルを手に号泣していた。

オークランド・レイダーズ対ヒューストン・テキサンズ戦 動画
http://videocast.yahoo.co.jp/fullplayer?vid=288230376152493492&title=%E3%80%90%E7%AC%AC5%E9%80%B1%E3%80%91%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%B9%E5%AF%BE%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%BA

アル・デービスというともうひとり、MLBニューヨーク・ヤンキースのオーナーだったジョージ・スタインブレナーを思い出す。どちらも強烈な個性の人柄だった。ちなみにスタインブレナーは白人だが、デービスはユダヤ系だそうだ。
スタインブレナーと故ビリー・マーチンの確執は有名だし、レイダーズは名誉の殿堂入りした名RB、マーカス・アレンを嫌ってか、なんとライバルチーム、カンファレンスを同じくするカンサスシティー・チーフスへ放出した。カンサスシティーがオークランドにやってきたときはデービスよりアレンへの声援が多かったそうだ。

だが、共通しているのは所有しているチームはもちろん、スポーツへの愛情にかけては誰よりも強く大きかった。ともにキャンプに顔を出しては選手へ声をかけていたし、チームが強くなかったら、チャンピオンシップに出なければ誰をも許さなかった。チーム編成、ドラフトやフリーエージェントなど、選手獲得にまで口を出すのにはへきえきしていたけれど、やっぱりチームが好きだったからだよね。いなくなってしまうとその存在の大きさに気づく。

それだけに、2003年1月26日、第37回スーパーボウルでレイダーズが負けたことはショックだったろうな。

レイダーズのホーム球場は建設からもう40年以上たっていて、移転のうわさが絶えない。でもわたしはどこに行こうとも、黒と銀のチームを愛している。
Mr.Davis。天国で見守っていてください!
Just win Baby!