大地ではなくこころが震えた話2011/04/12 23:05:59

けさ8時8分過ぎ、余震に見舞われた。
ちょうどそのときわたしは、弁当をつくったあと。朝食つまり昨晩つくったカレーライスを食べて、テレビを見ている時間だった。弁当をつくるためにガスを使っている最中だったらこわかったね。
余震の影響で通勤電車が遅れてしまい、いつもならすいている時間帯のはずが満員で立錐の余地もないほど。15分ほど遅れてしまった。

午後にもやはり揺れがあった。けれど気にならなかったというか「来るなら来い」と肝をすえている。
けれども昨日も書いたように、今後もマグニチュード7クラスはあるだろうし、余震の発生域が3月11日の本震以後だんだん、内陸部に移ってきたり南下してきたりしているように感じる。オオカミ少年ではないけれど、ここ1年、いや5年間はひょっとしたら東京はじめ、東海、南海、東南海と広範囲に地震がおきるかもしれないし、富士山が膨張しているという報告もあることから、富士山噴火も覚悟したほうがいいのだろう。

地震の話はこのくらいにして、大地ではなくこころが震えた話を。

今日からプロ野球が開幕した。震災発生後、自分たちの都合だけで小手先だけの開幕日延期を2度も試みて世間や政府からたたかれたセ・リーグ。楽天や千葉ロッテという被災地を本拠とする2球団が属するパ・リーグと歩調を合わせようとしなかったのはいまもっても残念だ。
だが、スポーツ選手はプロアマの区別なく、スポーツを通して見る人に希望と感動と、立ち上がろうという勇気をもたらしてくれる。それが選手にもこだまのようにはねかえって、「いいプレーをしよう」という気持ちを起させる。相乗作用とでもいったらいいか。
先日書いた、プロゴルフのマスターズも、19歳の2人がすばらしいプレーを見せてくれた。彼らの大健闘にこころから拍手を送りたい。
もうひとつは、世界的なテノール歌手、プラシド・ドミンゴPlácido Domingoさんが、周囲の反対を押し切って来日し、この10日のNHKホールでのコンサート最後に、日本語で「ふるさと」を歌ったという。ホールの観客も一緒に歌い、静かな感動がわきおこった、ときいて胸が熱くなった。
Jリーグのブラジル出身のある選手が、原発事故の放射能汚染や余震を理由に、婚約者や家族らの反対で帰国したし、世界的なアーティストが来日をキャンセルした。
だが親日家として知られるドミンゴさんは「音楽では、そんなに大層なことは出来ないと思いますが、音楽を聴いている間は、少しでも悲しい出来事を忘れることができるのではと信じています」と語り、ご自身もメキシコ地震で親しい人を亡くした経験をお持ちだという。そういう背景があるから、日本には周囲の反対があっても、来ないという選択肢はなかったのだろう。

ドミンゴ「日本に行くな」振り切り「故郷」
http://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK201104110026.html
この日のプログラム全曲目は以下のとおり。
http://domingo2011.jp/list.html
聞きたかったなあ。日本語で歌ったという「ふるさと」。

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