気を引き締めて新たな思いで取り組もう2010/09/01 21:26:21

今日から9月。だというのに朝から暑い。実は先月はずっと、スーツの上着を着ていないのだ。
気象庁の発表によると、今年の夏は113年の観測史上最高の暑さだったという。なるほどねえ。

自宅に帰ってやきそばをつくる。もちろんきゅうりの浅漬けを添えて。
ところがやきそばのたれを買い忘れてしまい、しかたないから、豆板醤と焼肉のたれを足してみた。まあまあなんとかなりますかな。

お酒がまったく飲めないわたしだが、ノンアルコールビールか、あるいはホッピーという低アルコールビールなら飲める。最近ようやく、自宅近くの酒屋さんでホッピーを見つけて、このあいだはビン4本を購入して自宅に来てくださった手話通訳の先生と一緒に飲んだ。先生はビールだけれどね。氷を入れて飲むのが最高においしい。昔吉祥寺で買った、小さなアメリカンフットボールの形の氷をつくる製氷皿から取り出した氷を入れるとさらにおいしい。

話を戻す。
9月に入った。いよいよ舞台のある月だ。
カーレース、わたしの好きなインディ500にたとえるならまだ、200周の途中。やっと150周を終えたか終えないか、だろう。
一応エタノールガソリンがまだあるし、タイヤ交換もまだ先でいい。とはいえ突然のクラッシュはこわいし、完走することが大事だ。安全運転ではなくても、無事故でフィニッシュしたい。

この一カ月を大事に、気を引き締めて新たな思いで舞台に取り組もう。

「今日のラッキーカラーは赤」2010/09/02 22:27:10

朝テレビを見ると「今日のラッキーカラーは赤」とある。卓球練習で赤というと……、ラケットのラバーに、ソックスがある。思い出したのがリストバンド。昔たくさん買ったなかに赤色のものもあったのだ。それをつけて練習してみよう。

弁当をつくってランチの後で、手話つき朗読とひとり芝居の練習をした。わずかな時間でも惜しむことなく手を動かしていく。

夜の卓球で、赤色のリストバンドをつけて練習に臨んだ。ウォームアップで腰をひねって打球を返す。ゆっくりとしかし確実に返すことを忘れない。
速いテンポのラリーもできたし、バックハンドもできた。

明日はまた手話つき朗読とひとり芝居をみていただくことになる。

一日一日を大事に過ごしていこう。

みな手話がわかっているわけではない2010/09/03 23:28:35

9月にはいり、今月は手話つき朗読『ゆずり葉』を中心とした取り組みが続く。今日は朗読の細かいチェックとあさっての『路地裏2010』の動きについてだった。

手話つき朗読『ゆずり葉』と『路地裏2010』に共通していることがある。
それは、観る人、観に来てくださる人はみな手話がわかっているわけではない、ということだ。言い換えれば、わたしの夢であり目標である<聞こえる人も聞こえない人も手話のわかる人もわからない人も、ともに楽しめる朗読舞台>とある以上、手話表現はゆっくりはっきりわかりやすく表わさなければならないということであるともいえる。だから表現者の責任として、わかりやすくはっきり、手話を表わすことが大事だ。

今日いつものように指導してくださる手話通訳士の先生と飲んできた。
いろいろな話題が飛び交い楽しかったのはいうまでもないが、手話を使うわたしの表現活動についてどう思うか、率直なご意見をうかがってみた。加えてわたしについても。

ろう者からは「手話はコミュニケーションのためにあるのであって、手話ソングや手話ダンスなどはおかしい」という意見を聞く。だが彼らの中にも手話通訳士と一緒に舞台を見たり映画を観たりする人もいる。先生の意見は「手話ソングやダンスなどを通して一般の人が手話に接する機会があれば。手話を知るきっかけとしての手話ソングやダンスもあっていい」という、手話による表現活動に肯定的な立場だ。わたしについていえば、先生には明りょうはっきりと話せる難聴者、しかし補聴器をはずすとまったく聞こえない者は、30年以上の手話指導歴があるなかで出会った経験がないという。まれな珍しい存在であるらしい。

みんなが手話を理解して手話ができればこしたことはないが、それはなかなか難しい。
けれどもわたしの姿を通して、聞こえる人・聞こえない人・手話のわかる人・わからない人それぞれが何かを感じ取り、楽しみ、感情を抱いてもらえたら、それがわたしの願いである。

朗読で使う音楽を映画『愛は静けさの中に』(Children of a Lesser god)オリジナルサウンドトラックからとることに決めた。
明日はわたしも含めた全員の出演時間がわかるだろう。

舞台出演時間が決まりました2010/09/04 09:45:52

今日、わたしの舞台の出演時間がわかりました。手話サークルやお誘いした仲間たちにはすぐお知らせしましたが、あらためてここでもみなさまにお知らせします。

開場は午後1時30分。午後2時からの開演です。
わたしの出演時間は第1部(午後2時~午後3時20分ごろ)の最後の出演となりました。
ただ、演じるみなさんの時間によって若干、前後にずれる可能性がありますので、できれば早めに着いていただければと思います。

もうひとつ、うれしい話がありました。
わたしの、第1部最後の出演の前に演じる方、このかたは聞こえる人ですが、プログラムの原稿を見ると、彼女の朗読に合わせて手話通訳がつくらしいのです。わたしは声と手話と音楽、映像で表わし、手話通訳をつけずにわたしの手話と声で演じますが、彼女が手話通訳をつけることで、聞こえない人たちにも聞こえる人たちにも、彼女の朗読がどう伝わるか、楽しんでもらえるか、期待が出てきました。もし来て下さるのであれば、わたしの舞台だけではなく、彼女の舞台も見てくだされば、うれしいのです。

映画『愛は静けさの中に』(原題Children of a Lesser god)は大学時代にすすめられたことのある映画です。もともとこの本は小説ではなく戯劇舞台のシナリオとしてつくられたそうです。
映画で使われた音楽は、1980年代なかばという時代を反映してか、どちらかというとシンセサイザーやバッハのバイオリン協奏曲などが用いられています。

朗読台本ではさやかと吾朗の口論の場面があります。この場面に合わせて激しい音楽を入れようかという意見もありました。だがあまり激しくしすぎるとかえって伝わらないのではないか、観る人(とくに聞こえる人)が音楽に引きずられてしまうのではないかというおそれを感じます。さて、舞台でどのような印象をもたれるでしょう。

語り手話を演じてみる2010/09/05 22:53:55

今日は礼拝を休んで江東区であったイベントに参加してきた。
演目は『つるの恩返し』。

今回は初めて男性の着物を着て、早着替えはせずに着物だけで演じた。後ろに立つろう者の俳優さんの動きに合わせてゆっくり語り手話を演じてみる。あとで聞いたら「ゆっくり表わしていたから読み取りやすかった」。

さあ、いよいよ『ゆずり葉』一本に絞る。

友、遠方より来る2010/09/06 23:23:04

若いころからの数少ない友人がやってきた。2泊を東京ですごしたいという。
仕事が終わってから浅草へ行ってもんじゃ焼きを一緒に楽しんできた。

くだらない話に騒ぎ、ホッピーも珍しくおかわりをした。
「死んだあとも向こうでのみましょう」

いいねえ。こういうつながりは大事にしたいものだ。

悠長なことを言っていられない!2010/09/07 23:30:11

「取って」と「撮って」勘違い 高圧電流架線へ素手で…
http://www.asahi.com/national/update/0907/NGY201009070009.html

JR東海道線の車掌が7月、高圧電流が流れる架線に絡まったビニールを素手で取り除いていたことがわかった、というもので、車掌は、携帯電話のカメラで「撮って」という指示を、「(ビニールを)取って」と聞き間違えたという。
同じ「とって」でも「取って」「撮って」ではぜんぜん違う。昔わたしは「たまご」「たばこ」を聞き分けられずに、恥ずかしい経験をした。だがこの記事はそんなレベルではなく、一歩間違えると感電死する危険さえある。なにせ1500ボルトの高圧電流が通っているのだ。

考えてみるとコミュニケーションというのは聞こえる人同士でもこんなことがおきるのだ。まして聞こえない者にとってはどうだろう。

記事の最後は、『無線での指示を「撮影して」と改めるなど再発防止に取り組んでいる』というしめくくりで終えているが、たとえば人によってはまた緊迫した状況では「撮って」と言う人がいるだろうし、「撮影して」と悠長なことを言っていられないかもしれない。

ホントにコミュニケーションは難しいものだ。

「ハドル」のはじまり2010/09/08 22:46:52

やっぱり一年で一番熱くなれるのは、9月から翌年2月までのプロフットボールシーズン。次に4月から10月までのメジャーリーグだけれど、プロフットボールはたった1チーム16試合、全32チーム256試合だから、1試合がとてつもなく濃いものになる。

フットボールと聴覚障碍者――――
一度だけ訪れたことのある、ギャローデット大学Gallaudet University。
ワシントンDC郊外にある私立の名門大学だが、全米でも3つしかない、聴覚障碍者だけの大学である。同大学のフットボールチーム・ギャローデット大学バイソンズはキャピタル・アスレティック・カンファレンスというNCAA3部のカンファレンスに属している(わたしが調べたところ、現在は同じNCAA3部のノースイースタン・アスレティック・カンファレンスNorth Eastern Athletic Conferenceに属している)。ほかのスポーツには見られない、フットボールで重要な役割を果たしている、たった15秒間だけの作戦会議、「ハドル」。ハドルを生んだのがこの大学フットボールチーム、ギャローデット大学バイソンズだ。

先日購入した『NFLの(非)常識』(タッチダウン社、後藤完夫著)のなかに出てくるエピソードである。
1892年のこと。この大学のQBであるポール・ハバードPaul Hubbardがプレー開始前に、フィールド上で選手を集め次のプレーを伝達する方法を開発したのだという。これが「ハドル」のはじまりだ。なぜか。
ギャローデット大学は先にも書いたように、当時も今も、聴覚障碍者だけの大学である。当然フットボールの戦術伝達もASL(アメリカ手話)で伝えていた。だが、これが相手チームにも見られることに気づいたハバードは、円陣を組むことで正確な伝達と相手に戦術を見られない工夫をしたのである。
ふと考える。そして驚嘆する。
フットボールをわたしたちと同じ障碍者がプレーしてきたこともさることながら、19世紀のそんな昔にすでにASLが一般に広がっていた(試合で対戦相手に読まれるくらいなら一般の人もASLを理解している人が多かったに違いない)ことに。ひるがえって日本では手話というと、少し前までは聞こえない人だけの言葉であり、言語ではないと思われていたのだ。まして聞こえないチームと聞こえるチームがともに戦うというのは、日本ではちょっと考えられない。危険だとか試合にならないとか、障碍のない人たちが理由にならない理由をつけて拒否するのがほとんどだからだ。

何度も生観戦をしているわたしでも、巨大スタジアムで観客席から聞こえてくる声援やヤジや騒音はたまったものではない。本拠での試合はほとんどがホームチームのファンで埋め尽くされる。後藤さんによれば、ハドルを捨てて、QBが相手チームの守備フォーメーションを読み、より効果的なオフェンスフォーメーションへの変更をする、「オーディブル」ではなく、観衆の声援やヤジや騒音に対抗するためのFSL(フットボール・サイン・ランゲージ)なるものがあるそうだ。FSLねえ。 へええ。驚きである。

話を戻すが、ノースイースタン・アスレティック・カンファレンスというNCAA3部のカンファレンスは、ギャローデット大学を含めて13の大学からなる。けれど聞こえない学生はギャローデット大学だけ。
聞こえない学生と聞こえる学生が同じフィールド上で戦っているのは、平等を旨とするアメリカらしいし、とても好感を抱く。

ギャローデット大学
Gallaudet University
http://www.gallaudetathletics.com/sports/fball/index

ノースイースタン・アスレティック・カンファレンス
North Eastern Athletic Conference
http://www.neacsports.com/landing/index

フットボールシーズンは始まっている。プロNFLはもうすぐだ。

台風一過 けれども2010/09/09 23:31:37

福井県から関東・東北を横切るようにやってきた台風9号。
先日わたしの家に泊まりに来ていた古い友人は、台風が関東を横切る前に帰っていった。「迷ったけれど早めに帰って正解だった」とメールをもらって、無事一安心。

一夜明けた今日は朝方の曇りから日中は晴れた天気。仕事中は一歩も外に出なかったので窓から見るしかなかったけれど、暑さが戻ってきたらしい。

台風は窓からの景色がまったく見えないくらいのものすごい雨と風に見舞われた。恐れすぎかもしれないが、もし地球温暖化がいわれているなら、ルイジアナ州を襲ったハリケーンのような巨大台風が、将来夏にやってくるかもしれない。そうだとしたら川のはんらんや水位上昇など思いがけない災害がおきるのではないか。

ともあれ9月で高温が続くのはちょっと記憶がない。こわいのは、この暑さが急に秋の涼しさに移ったときだ。
ここ数日クーラーなしで過ごして半そでで街を歩いているけれど、秋の涼しさに、それまでの暑さに慣れてしまったからだがうまく対応できるかどうか。風邪などひかないか体調を崩さないかと心配になる。

今日の新聞各紙では「平年よりも高温で晴れの日が多い」という。

シーズン開幕!2010/09/10 23:15:09

オークランドとニューオーリンズのミニチュアヘルメット
現地時間9日(日本時間10日)、ルイジアナ州ニューオーリンズのスーパードームで開催された、ミネソタ・バイキングス-ニューオーリンズ・セインツ戦でいよいよ2010-2011年のNFLシーズンが始まった。
開幕戦の、この試合は9-14というロースコアでニューオーリンズが制し、昨年のプレーオフ、カンファレンス決勝でニューオーリンズに敗れたミネソタはリベンジを果たせなかった。ニューオーリンズは得点こそ多くなかったけれどもしっかりここという場面で点を取れたのが勝因。対するミネソタは第3クオーターの第3ダウンでいずれもパス攻撃を失敗。取るべきときに点を取れないのでは勝ち目はない。だがこれで終わったわけはなく、来年2月6日、テキサス州ダラスのカウボーイズ・スタジアムで開催される第44回スーパーボウルへの、長い長い戦いが始まったばかりである。