生涯初の発表会と来年3月の朗読舞台2021/11/04 22:52:29

今年6月から学びを始めた、ちあきなおみさんの『喝采』。リズムやテンポ、コード指押さえなど手話通訳士も同伴して、5カ月かかってようやくなんとかかたちになった。妻は途中でやめてしまったけれど、妻のために購入した赤っぽい色のギターを処分するのはもったいないからと、練習する曲のたびごとに、もう30年前に購入したギターと交互に使い分けて、いまは妻のギターを使っている。月に一度、所属教会ではないがバスに乗って30分ほどのところにある教会で賛美歌も学んでいる。

そして来年3月25日。2年ぶりに朗読舞台発表会をひらくことになり、いま声のご指導より先に手話表現を手話通訳士とともに研究したり表現の教えを請うたりしている。さらに毎週水曜日は東京都手話通訳等養成講習会の指導者クラスを受講、これは来年6月まで続く。
その上に父親としての親業、子育てもある。
からだの状態は正直、下痢や腹痛があるなどよくないし、今月は心臓のエコー検査と腹部超音波検査もある。

しかしやりたいことがあり、目標がある。朗読舞台は子どもの保育園と重なって子どもは観に来られないけれど、友人知人にお誘いをしているところだ。
人生は一度しかない。がんなどいくつもの病気があり、聞こえない耳と普通に話せる口をいただき、手話と声で表現したいという思いがあり、手話指導者になりたい(指導者になりたいというより、手話を広めたいというのが正確なところだ)。
いろんな人の支えや出会いや励ましがあって、こういう目標ややりたいことがある。
たいへんではあるが、挑戦し続けたい。

2つの曲に挑戦!2021/06/10 22:49:34

楽譜『面影』『喝采』
わたしはギター教室で今日から新しい曲、ちあきなおみさんの『喝采』に挑戦することにした。
1972年の日本レコード大賞受賞曲でもあるこの曲は、当時小学校2年生だったわたしには強烈な印象がある。のちに「ドラマティック歌謡曲」と称されるようになった曲だが、目をつむってもうかんでくる、情景がありありと浮かんでくる。そして出だしの「いつものように幕が開き」から一転して「あれは3年前」で始まる中盤は盛り上がるというより思いを吐き出すような曲調に変わる。そのリズムがプロでも難しい。あるプロ歌手は「ちあきなおみさんでなくちゃ歌えない」とも評しているほどだ。

その一週間前。
『面影』を卒業し、ちあきなおみさんの『喝采』に挑戦したいとギター教室の講師にお願いした。先述のプロ歌手から「無謀な挑戦だ」と言われたけどそれだけ難しい曲だからこそやりがいがあるというもの。『面影』だってはじめからスムーズにいったわけではない。でも手話通訳士の通訳を通して学び続けてある瞬間からコツがわかりかけて、先週の卒業のときにひととおり演奏し講師がベースで合わせてくださって、「こういう感じがいいんだよな」と思ったものだ。
妻も息子も喜んでくれた。父親が「がんばったぞ」というとムスコはテレビでお気に入りの番組を見ながらうなずいている。わかっているのかね。
手話を一緒に学ぶ同僚にも報告したらやっぱり喜んでくれた。いつも手話通訳で来てくださる手話通訳士も「努力が報われたね」とおっしゃられた。こういうふうにみんなが喜んでくれると、こちらもがぜんやる気が出てくる。いつの日かかつていた手話劇団のみなさんの前でこの2曲をやってみたい。歌えないからどなたかに歌をお願いして手話もつけていただくのが夢でもある。ステージに立てたら手話通訳士、会社の同僚、家族も招いて聞いてほしい。
ろうだからできない、ではなくてろうだからこそできるチャレンジすることが大事なのだ。

たいへんだけどやりがいはある。挑戦を失わないように。

ギターを学んで2021/04/28 23:21:01

https://this.kiji.is/760113755266629632?c=62479058578587648
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アニメ作品やテレビドラマの主題や、伴奏音楽(劇伴)の作曲などで知られる、作曲家の菊池俊輔さんが亡くなられたというニュースを聞いて、わたしは驚いた。というのも、いまわたしがギター教室で学んでいる課題曲が菊池さんの作曲になる「面影」だからだ。

1975年のTBSドラマ「Gメン’75」、その前にはアニメ「タイガーマスク」の主題歌を作曲された菊池さん。子どものころ、まだ補聴器をつけなくても聞こえていたころに聞いた曲は覚えている。「Gメン’75」は土曜日夜の放送だったが、土曜日は当時住んでいた札幌市内の叔父の家に親せきが集まることが多く、午後8時からの「8時だよ! 全員集合」で大笑いしたあとに観たものだった。わたしの実家でも「8時だよ!~」は観られないわけではなかったけれど、親があまりいい顔をしなかったように思う。親せきが集まっていとこなどもいると、しょうがないという感じで見せてもらえたのかもしれない。
それはさておき、「Gメン’75」のアクションはもちろん、しっかりしたストーリーにひかれた上に、いま学んでいる「面影」が印象に残り、歳月を重ねたいま、ギターで弾きたいという思いを抱くに至っている。
ろう者がギターを弾くのは、もともとが聞こえない上に、右手の6つの弦の指遣い、左手でコードをしっかり押さえているかの確認、そしてリズムやテンポをとる、とたしかにハードルが高いのだけど、7年やってきて少しずつではあるが分かりかけてきた。
ろう者にこのような思いを与えてくださる、曲を「弾きたい」と思う思いを抱かせてくださったこと。すばらしい曲を遺してくださった菊池さんに、こころから深く感謝するとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。ありがとうございました。

精神的心理的に追い詰められていた2020/10/09 00:39:01

昨日、いつも学んでいるギターレッスンで、課題曲『最後だとわかっていたなら』の間奏から終わりにかけてのご指導をいただいた。手話通訳士の通訳により理解がすすみ、何回か押さえる弦を間違えたけれど、最後はスムーズに弾くことができた。あと数週間で終わり「卒業」になればいいなと思う。
実はこの2週間、急性ストレスあるいはうつ病の一歩手前の状態が続いていて、精神的心理的に追い詰められていた。その理由やきっかけは触れないが、ひとりでいるとき、言いようのない孤独感と狭い部屋に閉じ込められ逃げ場のないような思いを抱いて、すべてを捨ててしまいたいと思う、悪い方向へ考えることが何度もあった。悪い夢も何度か見た。そのたびに家族や大事な大切な人を思い出し、どうにかこうにか踏ん張ってこられた。20代終わりから30代はじめにかけてうつ病を経験してカウンセリングや服薬をしていたが、いまは抗うつ薬ものんでいない。それ以来のうつ病、それに近い心理だったために、とても苦しい2週間だった。
もしすべてを捨てたいと自暴自棄になっていたら、今日ギターレッスンを迎えることはなかったし、楽しく学べることもなかっただろう。
やっぱり生きていてよかったと思う。

歌えないわたしに、どなたか一緒に歌える、手話をつけて歌ってくださる方がいたらいいなと思う。
いつか朗読とともに舞台に立てるよう、もっと練習を積んで演奏レベルを上げたい。朗読や手話も、表現や読み取りのレベルをもっと上げたいとあらためて思う。
抗うつ薬などは必要ないけれど、正直言ってまだからだとこころがついていかない、すっきりしないままだが、昨日のギターレッスンがうまくすすんだように、一歩一歩ゆっくり歩いていこう。

いま死にたいと思っている人へ。
あきらめないで、ゆっくりだれかに気持ちを打ち明けて吐き出して、ゆっくり歩いていこうよ。
やまない雨はないし明けない夜はないから。

とても幸せなこと。2019/11/08 21:31:51

昨日、ギターのレッスンを受けているプロギタリストに、来月17日(火曜日)にひらかれる、フェスティバル(どなたでもいらしてください。入場無料です!)をご紹介し、あわせて演奏する「The Rose」(Bette Midler)をチェックしていただいた。
何度も何度も厳しく教えていただいた曲だ。自分の欠点や注意すべきポイントを再確認し、プロギタリストからは「あわてなければ大丈夫」との言葉をいただいた。とても勇気づけられたレッスンだった。
自分でもそれなりに前回よりはよい演奏ができるのではないかと思う。それは、手話通訳士が同席していたことでコミュニケーションがとてもスムーズにすすんだこともあるかもしれない。
前回のフェスティバルで初めて使った電子メトロノームを持ち込みたいと思っているが、テンポは「♪=60」がちょうどいいということと、合わせるためにメトロノームのテンポをイヤホンで聞いてつかんでもらった方がいい、5メートルほどの延長コードをつないで使ってみては、とのアドバイスもいただいた。工夫してやってみたい。

よくよく考えてみると聴覚障害者にとってギターという楽器は難しい。右利きの場合、右手で弦を弾き、左手でコードを押さえ、なおかつ聞こえない耳で音を聞き分けなくてはならない。正確に音が出ているか、雑多な音が聞こえてしまう補聴器では音の判別も難しいのにだ。
  
今日、出勤を遅らせて、心臓弁膜症の薬をもらってきた。
往復の通勤中や仕事の合間に心臓が動悸をおこしたりめまいを感じたり腹痛を感じたりしている。週明けにはがんのCT検査も予定している。
そういうからだであるということは、がんの摘出手術を受ける前よりさらに、いまという時間を大切に生きていかなくてはという思いを強くさせる。誰でもいずれは死を迎えるとはいえ、ろう者で心臓弁膜症とがんの病気をもっていることをネガティブではなくポジティブにとらえて、日々をしっかり生きていこう。
手話と音声で同時に語る朗読もそうだけど、チャレンジできる、チャレンジしたいものがあるということはとても幸せなことだ。その幸せをムダにしてしまうのはもったいないだけでなく、こんな幸せを与えて下さった神さまに,「ごめんなさい、」というだけでは足りないことだと思う。

Yesterday, a guitarist will be introduced to the festival (Tuesday) on the 17th of next month (Tuesday). "(Bette Midler) was checked.
”It was a song that was taught strictly over and over again. I reconfirmed my faults and points to watch out for, and I was told by a professional guitarist, "If you don't panic, it's ok." It was a very encouraging lesson.
I think I can play better than before. It may be that the sign language interpreter was present and the communication proceeded very smoothly.
I'd like to bring in the electronic metronome that I used for the first time at the last festival, but the tempo "♪ = 60" is just right, and in order to match it, you should listen to the metronome tempo with earphones and grab it He also gave us advice to try using a 5 meter extension cord. I want to try it out.
If you think carefully, it is difficult for the hearing impaired to use a guitar as a musical instrument. If you are right-handed, you must play the strings with your right hand, hold the chord with your left hand, and hear the sound with your inaudible ear. It is difficult to distinguish sounds with hearing aids that are producing accurate sounds or hearing miscellaneous sounds.
Today, I have been late for work and have received medication for heart valve disease.
My heart palpitates, feels dizzy, or feels abdominal pain during a round-trip commute or between work. A CT scan for cancer is scheduled for the beginning of the week.
That's why it strengthens the feeling that we need to live more preciously than before undergoing surgery to remove cancer. Although everyone will eventually die, let's live well every day by catching deaf people who have heart valve disease and cancer disease as positive instead of negative.
Talking with sign language and voice at the same, but I am very happy that there are things that I can challenge and want to challenge. Not only is it wasteful to waste that happiness, but I think that it is not enough to just say "I'm sorry" to the god who has given such happiness.Like reading aloud with sign language and voice at the same time, it is very happy that there is something that you can challenge and want to challenge. Not only is it wasteful to waste that happiness, but I think that it is not enough to just say "I'm sorry" to the god who gave such happiness.

思い出しながら練習中2019/10/29 23:31:49

今年も会社の有志社員と一緒にフェスティバルの舞台に立つことになりました。
1年ぶりにやる曲を、思い出しながら練習中。

『最後だとわかっていたなら』2019/06/27 22:16:17

昨日の有志フェスティバルで、『心の瞳』をギターとボーカル、ピアノとともに演奏した第1部のあと、第2部で『最後だとわかっていたなら』を手話と声で同時に朗読。いまギターで学んでいるのはその『最後だとわかっていたなら』。歌手のクミコさんが歌っていらっしゃるものを学んでいる。年末にある有志フェスティバルでやるかどうかはわからないけれど、覚えれば、朗読に加えてもっとこの詩が自分にとって身近なものになるに違いないと確信している。

大切なもの、愛したいものは、目では見えないものなのかもしれない。そして、もし明日でわたしの人生が終わるとしたら、どうしたいか。何を残したいか。何を伝えたいか。がん患者であるからこそ、さらに意識が深まる。

失われていたものが見つかった!2019/06/23 22:05:33

2つのメトロノーム
行方不明になっていた、電子メトロノームが見つかりました。右の青色のが、どこに行ってしまったのかと探し回っていたものです。ひょっこり、家の中、タンスのすみにあったものを妻がみつけてくれました。チューニングとテンポ、リズムの可変ができます。
けれど、見つかるまでのあいだの練習で、テンポやリズムをつかむため、左の金色、同じメーカーの新しい電子メトロノームを購入しました。これは正面から見て左側のスイッチでギターなど楽器のチューニングができ、右側のスイッチはテンポやリズムをコントロールできます。右側大きな丸があるのにお気づきでしょうか? これはテンポを点滅で教えてくれるものです。行方不明だった青色のものにはない機能なので、とても使いやすい半面、やや大きいのが難点かな? どちらにしても聞こえないわたしには、バイブレーターとつないでテンポリズムを教えてくれる、貴重な大切な存在です。
ひとつだけ。2つも同じようなものがあるために、妻からきつくしかられたのはいうまでもありません。

今週水曜日にある、有志フェスティバルの本番でも使います。いい演奏ができるように………。がんばろう!

新しいギターの課題曲2019/05/23 23:07:51

新しいギターの課題曲に入りました。ノーマ・コーネット・マレッタという方の詩を曲にした、詩と同題名の「最後だと分かっていたなら」です。

だれもがいつかは死を迎えます。
死は愛する人との別れであり悲しいことでもありますが、けれどもその瞬間まで、生を生きてきた人を思う。
いろんな思いを込めながら、難しい課題曲にチャレンジします。

音が苦、ではなく音が楽。2019/05/16 23:56:04

ギターレッスン、課題曲「時代」(中島みゆき)。
半年以上かかってようやく終えた。

こんなにもかかったのは、なによりもリズム感をつかむのがたいへんだったこと。タブレットにメトロノームのアプリを入れて、パルスバイブレーターとつないでみたのだが、写真はそのバイブレーター部分。腰のベルトにつけたりギターボディーに近いところに置いたりと工夫してみたが、最終的には肩にかけるストラップベルト部分、それも肩に近いところにバイブレーターを置くことと、パルスバイブレーターの振動に身を任せるような感覚で演奏してみたら、うまくできた。

音が苦、ではなく音が楽。
そういうものでありたいね。

コスモス会の取り組みもそろそろはじめたい。