2つの曲に挑戦!2021/06/10 22:49:34

楽譜『面影』『喝采』
わたしはギター教室で今日から新しい曲、ちあきなおみさんの『喝采』に挑戦することにした。
1972年の日本レコード大賞受賞曲でもあるこの曲は、当時小学校2年生だったわたしには強烈な印象がある。のちに「ドラマティック歌謡曲」と称されるようになった曲だが、目をつむってもうかんでくる、情景がありありと浮かんでくる。そして出だしの「いつものように幕が開き」から一転して「あれは3年前」で始まる中盤は盛り上がるというより思いを吐き出すような曲調に変わる。そのリズムがプロでも難しい。あるプロ歌手は「ちあきなおみさんでなくちゃ歌えない」とも評しているほどだ。

その一週間前。
『面影』を卒業し、ちあきなおみさんの『喝采』に挑戦したいとギター教室の講師にお願いした。先述のプロ歌手から「無謀な挑戦だ」と言われたけどそれだけ難しい曲だからこそやりがいがあるというもの。『面影』だってはじめからスムーズにいったわけではない。でも手話通訳士の通訳を通して学び続けてある瞬間からコツがわかりかけて、先週の卒業のときにひととおり演奏し講師がベースで合わせてくださって、「こういう感じがいいんだよな」と思ったものだ。
妻も息子も喜んでくれた。父親が「がんばったぞ」というとムスコはテレビでお気に入りの番組を見ながらうなずいている。わかっているのかね。
手話を一緒に学ぶ同僚にも報告したらやっぱり喜んでくれた。いつも手話通訳で来てくださる手話通訳士も「努力が報われたね」とおっしゃられた。こういうふうにみんなが喜んでくれると、こちらもがぜんやる気が出てくる。いつの日かかつていた手話劇団のみなさんの前でこの2曲をやってみたい。歌えないからどなたかに歌をお願いして手話もつけていただくのが夢でもある。ステージに立てたら手話通訳士、会社の同僚、家族も招いて聞いてほしい。
ろうだからできない、ではなくてろうだからこそできるチャレンジすることが大事なのだ。

たいへんだけどやりがいはある。挑戦を失わないように。