ギターを学んで2021/04/28 23:21:01

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アニメ作品やテレビドラマの主題や、伴奏音楽(劇伴)の作曲などで知られる、作曲家の菊池俊輔さんが亡くなられたというニュースを聞いて、わたしは驚いた。というのも、いまわたしがギター教室で学んでいる課題曲が菊池さんの作曲になる「面影」だからだ。

1975年のTBSドラマ「Gメン’75」、その前にはアニメ「タイガーマスク」の主題歌を作曲された菊池さん。子どものころ、まだ補聴器をつけなくても聞こえていたころに聞いた曲は覚えている。「Gメン’75」は土曜日夜の放送だったが、土曜日は当時住んでいた札幌市内の叔父の家に親せきが集まることが多く、午後8時からの「8時だよ! 全員集合」で大笑いしたあとに観たものだった。わたしの実家でも「8時だよ!~」は観られないわけではなかったけれど、親があまりいい顔をしなかったように思う。親せきが集まっていとこなどもいると、しょうがないという感じで見せてもらえたのかもしれない。
それはさておき、「Gメン’75」のアクションはもちろん、しっかりしたストーリーにひかれた上に、いま学んでいる「面影」が印象に残り、歳月を重ねたいま、ギターで弾きたいという思いを抱くに至っている。
ろう者がギターを弾くのは、もともとが聞こえない上に、右手の6つの弦の指遣い、左手でコードをしっかり押さえているかの確認、そしてリズムやテンポをとる、とたしかにハードルが高いのだけど、7年やってきて少しずつではあるが分かりかけてきた。
ろう者にこのような思いを与えてくださる、曲を「弾きたい」と思う思いを抱かせてくださったこと。すばらしい曲を遺してくださった菊池さんに、こころから深く感謝するとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。ありがとうございました。