人としての大切な姿勢2017/11/24 22:10:30

「なんでも相手が悪い、ではなく、本当にこちらに非はないか、あるいはなにかできることはないか」

これはとても大事なこと。こういう視点がいまの世の中には足りないのではないだろうか。
たとえば家事を手伝ってくれないとか、頼んだことをしてくれない。お店に行って買い物をする。電車が遅れて、世の中のできごとについても不満やいらだちがあるとき、クレームばかり言う人もいる。

そういえば先日、つくばエクスプレスで「20秒の遅れを謝罪」したことが海外メディアで話題になった。

もちろん交通機関だから、トラブルが生じた時にはきちんと対処して事実関係を明らかにして責任を明確にすることが求められる。
しかし相手を責め立てて自分は安全なところに立っているか傍観しているだけでは、ことは何の解決にもならない。

もうひとつ。
慰安婦像の設置をめぐってサンフランシスコ市と大阪市が姉妹都市提携を解消するという話が出て、「サンフランシスコに行くな」という政治家もいるようだ。

フットボールファンであるわたしはひいきチーム、オークランド・レイダーズの試合を家族と観戦したいが、オークランド市に国際空港はあるけど日本からの直行便はないため、行くならサンフランシスコ行しかない。同じ西海岸のロサンゼルスから乗り換えで行く方法もあるけどサンフランシスコのほうが近くて便利だ。サンフランシスコからオークランドはBARTでわずか1時間ほど。
政治家や権力のある人から「行くな」と言われてもわたしは行く。人にあれこれと行動や自分の好きなチームの試合観戦を指示される筋合いはまったくないからだ。

こういう威勢良い耳触りのいい発言にあおられず冷静にいること。
サンフランシスコ市民にも日本人や日系人はいるし、韓国系の人もいる。威勢良い言葉で対立をあおり立てるのに乗ることなく、海を隔てた向こう側にいる人と、こういった問題を超えて分かり合えるために何ができるか、と考えること。

それが人としての大切な姿勢だ。