目くじら立てるか、楽しむか。2017/09/22 23:26:53

知恵熱という言葉がある。

昔読んだマンガ、『ふたり鷹』(新谷かおる作)に「知恵熱」という言葉が出てくる。一生懸命頭を働かせていると「知恵熱が……」というセリフが出てくるのだ。

存亡の機、ぞっとしない、知恵熱…慣用句、下がる理解度
http://www.asahi.com/articles/ASK9P7DSQK9PUCVL02H.html

「知恵熱」という言葉の意味は本来の「乳幼児期に突然起こる発熱」ではなく、「深く考えたり頭を使ったりした後の発熱」と答えた人が多かったというこの記事を読んで、先のエピソードを思い出したのだが実は『ふたり鷹』1981年から1985年にかけて『週刊少年サンデー』に連載された作品だ。ということは、「知恵熱」という言葉の本来の意味から変わってきたのは、昨日今日、あるいは1年2年前というわけではなく、もうかれこれ30年以上前からだった、ということなのかもしれない。

ともあれ言葉は文化であり生き物であり、変化していく。
それを目くじら立てるか、楽しむか。