ユーモアに、拍手を送りたい ― 2017/07/25 23:06:02

「忖度まんじゅう」注文殺到 関西限定「上司に渡して」
http://www.asahi.com/articles/ASK7S5K86K7SPTIL01C.html
昔、北海道で有名なお菓子「白い恋人」のパッケージもそっくりにしたお菓子を吉本だったか、「面白い恋人」というネーミングで販売して裁判ざたにまでなったことがあった。
道産子のわたしは、当然、北海道のお菓子をバカにされたような気がして、あの騒動に顔をしかめたものだった。
ところが、森友学園で一躍有名になった「忖度」ということばにひっかけたこのお菓子。このあいだも会社で大阪土産でいただいたことがある。大阪の笑い文化にはついていけないところもあるわたしだが、ニヤリと笑い、こういう笑い文化ならいいねえ。本来の「忖度」は言語化されないコミュニケーションだという。斟酌、「あうんの呼吸」など、ほかにも言葉がいくつもあります。島国だからか、互いに共有する部分が大きく、言葉にせずにすむものが多い。それは下の人が上の人の気持ちを推し量るものです。お互いに気持ちを推し量りあう。上に立つ人は下の人の気持ちを。下の人は上の人の気持ちを、というように。そうやって折り合い重ね合わせていく。けっして一方的なおもねりではない。ところがあの一連の問題では「おもねり」になってしまった。そこに忖度という言葉の悪用誤用がある。
話をあのお菓子に戻すけど、ああいう問題が出てきて有名になったのは残念だけど、したたかに「忖度」という言葉でお菓子を出す、場を和ませるツールとしての役割をもたせたユーモアに、拍手を送りたい。
http://www.asahi.com/articles/ASK7S5K86K7SPTIL01C.html
昔、北海道で有名なお菓子「白い恋人」のパッケージもそっくりにしたお菓子を吉本だったか、「面白い恋人」というネーミングで販売して裁判ざたにまでなったことがあった。
道産子のわたしは、当然、北海道のお菓子をバカにされたような気がして、あの騒動に顔をしかめたものだった。
ところが、森友学園で一躍有名になった「忖度」ということばにひっかけたこのお菓子。このあいだも会社で大阪土産でいただいたことがある。大阪の笑い文化にはついていけないところもあるわたしだが、ニヤリと笑い、こういう笑い文化ならいいねえ。本来の「忖度」は言語化されないコミュニケーションだという。斟酌、「あうんの呼吸」など、ほかにも言葉がいくつもあります。島国だからか、互いに共有する部分が大きく、言葉にせずにすむものが多い。それは下の人が上の人の気持ちを推し量るものです。お互いに気持ちを推し量りあう。上に立つ人は下の人の気持ちを。下の人は上の人の気持ちを、というように。そうやって折り合い重ね合わせていく。けっして一方的なおもねりではない。ところがあの一連の問題では「おもねり」になってしまった。そこに忖度という言葉の悪用誤用がある。
話をあのお菓子に戻すけど、ああいう問題が出てきて有名になったのは残念だけど、したたかに「忖度」という言葉でお菓子を出す、場を和ませるツールとしての役割をもたせたユーモアに、拍手を送りたい。
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