6年目の3・112017/03/11 21:47:13

今日は夜に友人と、ろう者のパフォーマンスを見に行ったりタブレットの使い方を教わったりと、あちこち歩いてきた。歩数は久しぶりに12842歩。

東日本大震災から今日で6年目。
6年前のあの日は金曜日。仕事を途中で切り上げて、延々徒歩で自宅までたどり着いた歩数は24000歩をはるかに超えていた。コンビニに入って棚の食料品がすべてなくなっていたり、「トイレを貸してあげます」と張り紙をはった喫茶店などをいくつも見たし、食堂も後からくるお客さんのために、居座らずにすぐに席を立ったお客さんが多かったことなど、いまでも忘れられない。いや忘れることはできない。

しかし6年がたっても東北の被災地はまだまだ復興への途上にある。福島第一原発も廃炉への道のりはけわしく、どうやって廃炉までこぎつけるかの見通しさえ立っていない。

わたしの家も、いつかくる「首都圏直下」に備えて食器棚のガラスが割れないよう、外からフィルムをはったりカーテンを不燃に変えたりと対策を立てている。けれどもそれで十分とは言えない。

6年がたって震災の記憶が徐々に薄れてきたとも感じる。
いかにあの日のことを次世代に伝えるか。生きている者すべてとはいわないが、語ることができない、あの日突然いのちを断ち切られてしまった人たちのためにも、忘れないようにしたい。そしてわたしたちもいつかはこの世を去るときが来る。そのときに後悔しないように。「いま」を生きていかなくては。

11年目に出会った「THE ROSE」2017/03/12 21:42:50

まさか、真理子さんが亡くなって11年目の今年、Bette MIDLERの「THE ROSE」を聴こうとは思わなかった。

妻ハンナが妹(わたしからは義妹になる)から教えてもらったというこの曲。You Tubeで聴いていたのを、真理子さんが亡くなる直前に購入していたこの曲のオリジナルCDを聴かせて、さらにYou TubeにあったBette MIDLER本人の動画などいろんなものをみて感動した。

ギターで覚えたいなあという思いもあって、またASLできちんと覚え直したいなあとも思う。

しかし、この「THE ROSE」。
歌詞を読んでもこころにしみるだけでなく、韻を踏んでいるのか、覚えやすい。たとえばこうだ。

Some say love it is a river
That drowns the tender reed
Some say love it is a razor
That leaves your soul to bleed

「a river」「reed」「a razor」「bleed」と、「r」「d」で終わる。
英語の発音は難しいけど詩を読んでみるとけっこうストンと心に染みてくるのが多い。

ともあれ、真理子さんが亡くなって10年目にがんになり、11年目になろうというときにこの曲とまた出会った。
なにかの縁でもあるのだろうか。

明日は久しぶりに墨東病院へ行ってから出勤予定。

5年は通院が続くのだろう2017/03/13 22:39:17

頭痛で急きょ診療を受けたりしたけど、1月以来の通院のため、都立墨東病院へ行ってきた。
血液検査は異常なし。6月にCT検査を受ける予定を入れた。以後半年おきに5年は通院が続くのだろうと思う。

まだまだ寒い日が続く。体調維持は何より大事。

家でも手話で2017/03/14 23:24:31

WBC 2次ラウンド。
2日前の対オランダ戦が4時間46分ものロングゲームだった。
今日の対戦相手、キューバもどうなることかと思いながら見ていたら、23時になる前に試合終了。それでもお客さんは帰るのにたいへんだったろうなあ。

その前に、独身時代に何回か通っていた、中途難聴者向け手話教室に、久しぶりに顔を出してきた。
手を使う、つまり手話で話す機会が、サークルやはーとふるはんどのけいこ以外はまったくといってないだけに、とても楽しい。
帰宅してから夕食を楽しみながら妻と、手話で話をした。あえて声を出さず手話だけにして、妻はわたしの手話を読み取れた。

やれやれ2017/03/15 22:59:52

こんなところに書くのも気がひけるのだけど、ここ数日便通がなかった。けさになってやっとあったけれど下痢状のもの。夜も同じような感じで、そのせいだろうか、頭痛肩こりを夜の手話サークルあたりから感じた。ひどくはなかったのが幸いである。便通がなかったのが原因だろうか?

やれやれ、という感じで今日はこのへんで。

いつのまにか梅の花が2017/03/16 23:20:21

ギター教室がなく、自宅で来週に備えて練習。ちょっと家で大声を出したらまたおなかが痛くなった。

徐々に暖かくなってきたのを実感する。自宅から通勤途中の、マンションの前に咲いていた梅の花は、いつのまにか散ってしまい、葉に変わっていた。

日々の移り変わりがとても愛おしいと思った一日である。

暖かくなってきたからかもしれない2017/03/17 22:31:31

昨晩のおなかの痛みは相変わらず今日も続き、ちょっとめまいもあった。
まあ暖かくなってきたからかもしれないと思うが。

あすは朗読と手話サークル。
ゆっくり楽しみたい。

デリカシーとは、小さなやさしさのことだ2017/03/18 23:46:00

、
ううむ、まだまだ腹痛が治らない。

さて今日は朗読のレッスン、2016年度最終日。テキストは奥田英朗著「ワーキングマザー」(集英社文庫『ガール』所収)。

発表会はいつものように、からだの向きを変えたり声のトーンや台本を読むときに間をとったり、いろいろ工夫してみた。聴こえる人と同じにはできない耳が聞こえないぶん、違うところでいろいろやっていかないと。

この作品のなかにこういうくだりがある。
「弱い側はささいなことで傷つく。弱者救済を声高に叫ぶつもりはなくても、気づいてくれるとうれしい。デリカシーとは、小さなやさしさのことだ」
「子育てしてるとね、ときどき、こっちは大役を果たしてるんだっていう傲慢な気持ちになるの。ベビーカーを押してそのへんを歩いている主婦がそうでしょ。守られて当然って顔をしているのが大勢いる」

発表会の前週、つまり今月4日のことだ。
このくだりをきっかけに、講師から、受講生を前に、わたしの耳のこと、実際の耳の聞こえ具合、補聴器をつけた時と外した時の違い、がんになったあとのこと、ヘルプカードをつけて街を歩くようになってからのこと。いろいろわたしは質問を受けた。そのひとつひとつに丁寧に答えていくなかで、あるテーマが出た。つまり弱者救済のようでいて実は傲慢な社会、ということだった。

わたしもヘルプカードをつけているけど、これみよがしになにかしてもらいたいとは思わない。守られて当然という顔をするのもいやだ。しかし現実には、ヘルプカードを見ても気に留めないどころかなんの反応もしない人までいる。
「ワーキングマザー」はバツイチで子どもを育てている女性社員と、独身女性の仕事上の対立を描いているようでいて、立場は違っていても合わせ鏡のような、女性の置かれた状況、さらには独身既婚子どもいるなしに関係なく、お互いへの思いやりということの大切さを描いている。

結婚して女性の大変さを感じるとともに女性同士の怖さも妻から教えてもらったこともある。
同じようにろうであり話せてがん患者であるからこそ、守られて当然って顔をしないように気をつけつつ、弱者であることを伝えていく、弱者でも生きる価値生きる意味があることを、いろんな活動を通して伝えていく。朗読もその一つ。

難しい問題であるけど、挑戦しないことには風穴はあかないだけでなく、あとに続く人たちの道もひらけない。
弱者だからこそ小さなやさしさを忘れずに生きていきたいと思う。

2週間ぶりのけいこ2017/03/19 23:36:18

先週はお休みだったはーとふるはんどのけいこ。2週間ぶりということもあって「お久しぶり~」のあいさつが飛び交った。

まだまだ腹痛があるので激しい動きは無理。様子を見ながらであるが、黙って見ているのもおもしろくない。少しずつでいいから動きやダンスのステップをからだになじませて、からだが戻ったときに少しでも動けるようにできたらと思う。

笑いあり、ピンク・レディーのダンスの振り付けをみんなの前でやってみたりと楽しく、一緒の練習はもちろんしっかりやって過ごした、あっというまのけいこ。

妻がつくってくれたカレーうどんとごはんは最高のごちそうである。

これを食べずにして何を食べたらいいんだい!2017/03/20 20:59:38

カレー、ギョウザと漬物で580円
今月10日のここの記事で、北海道民では知らない人がいないといってもいい、北海道のソウルフードが初めて東京に来るという話を紹介した。

北海道のソウルフードがやっと東京へ!
http://todaywesonghands.asablo.jp/blog/2017/03/10/8399872

今日まで新宿の伊勢丹デパートでひらいていた「北海道物産展」に妻と一緒に行ってきた。妻は用事があるとかでさきに帰っていったけど、北海道の牛肉弁当と、北海道では「ザンギ」と呼ぶ、鶏の唐揚げを買って帰った。

わたしが訪れたのは、もちろん「みよしの」。2020年をめどに都内で開店するという話だが、待っていられるわけがない。
「みよしの」の食堂ブース前には長蛇の列。お客さんがみんな道産子、北海道出身者ばかりとは限らないけれど、一度か二度は北海道を訪れたことがあり、「みよしの」で食べた経験がおありの方が多かったのではないだろうか。次から次と回転率が高くお客の入りもよかった。「みよしの」の幹部経営陣がどう判断するか次第にかかっているけど、たった5日間の開催でこれだけお客さんが来たのだから、東京で営業を始めたらもっと来るのではないだろうかと思う。

注文したのは、カレーとギョウザ、それに小皿にのった漬物の「カレーギョウザセット」。600円もしない。お味は……。
期待を裏切らない、どころかやっぱり「みよしの」独特の細かく刻まれた具材があるカレールーとコクのある味わい、漬物がさらに味をひきたててくれる。はじめはギョウザとカレーを別々に食べていたけど、やっぱり一緒に食べないと本来の味ではないから、ギョウザをカレーの上に乗せて食べた。

今回は物産展に限った出店でしたが、有楽町の「どさんこプラザ」(千代田区有楽町2-10ー1、東京交通会館1階)にて「みよしの」のレトルトカレーが手に入ります。
みよしのカレー 1食(180g) 299円(税込)
https://www.facebook.com/dosanko.plaza/photos/pcb.637151579829482/637151429829497/?type=3

これを食べずにして北海道で何を食べたらいいんだい!
ラーメンもいいけど「みよしの」もぜひおすすめです。