真のスポーツマンシップ2016/08/11 23:21:09

銀メダリストが助け舟 内村への採点の質問「無駄だ」
http://digital.asahi.com/articles/ASJ8C4TS6J8CUHBI00L.html?_requesturl=articles%2FASJ8C4TS6J8CUHBI00L.html&rm=343

スポーツの世界はしのぎを削り競い合うからこそライバルがいて、ときには感情的にもなる。
どんなジャンルでもそういうライバルの存在は大きかった。たとえばF1ならセナとプロスト、NFLではモンタナとヤング、というように。

時差が12時間だからなかなかライブでは見られないリオ五輪。
その男子体操個人総合で内村航平と争って敗れた銀メダリストのオレグ・ベルニャエフ(22=ウクライナ)が10日、試合後の記者会見で、内村に助け舟を出し、尊敬の念を示した。
採点について、審判が内村に親近感を抱いていたからああいう得点になったのではないか」という問いに対して、内村が「そんなことはまったく思っていない」と答えたところで、ベルニャエフが横から「いったん出た得点は公平なものだし、内村は過去にもあれ以上の得点を出している」と言って、記者のその質問は「愚問だ」と言ったというのだ。
上の記事にはないけど、銅メダルを獲得したイギリスのマックス・ウィットロック(23)も内村を賞賛したという。

ユーチューブに記者会見の動画があった。
https://www.youtube.com/watch?v=IuwI7a5_5AM
内村さんは左右のメダリストからの賞賛を受けて恥ずかしそうな居心地悪そうな顔をしていた。これもまたほほえましい。

こういう話こそ、真のスポーツマンシップだなあ。
人間だから感情的になることもあるし、ライバルへの感情が高じてけんかや憎しみになることもあるけど、そうではない、互いへの尊敬と賞賛は、見ていても清々しい。競い合った者同士にしかわからないのかもしれないが、みていて好感がもてた、男子体操総合の結果とメダリスト3人に、こころからの拍手を送りたい。