最低限のモラルとルールを守って楽しんでほしい2016/07/21 23:29:44

リオ応援五輪ツアー低調 北海道内の選手家族も二の足
http://dd.hokkaido-np.co.jp/sports/olympic/2016rio/1-0295321.html

さすがにわたしも、もしリオに行ける時間があったとしても、今回行くかと聞かれたらためらってしまう。治安、ジカ熱、時差、渡航費用……。

ポケモンGO、日本の政府機関が異例の注意喚起
http://www.asahi.com/articles/ASJ7P624SJ7PPLZB033.html?iref=comtop_8_03

もう慣れっこになってしまった、地下鉄車内でのスマートフォンやタブレットを乗客が操作している風景。どんなお客さんが入ってこようが一心不乱というか周囲に気を使ったり目配りしたりすることもなく。
今日もわたしは妻より先に早く帰宅したのだが、帰りの地下鉄車内で、ヘルプマークをつけたわたしのかばんが視界にはいっているのに、それに目を留めることなくスマホを取り出している若い男性に、「マナー以前、他者に対する気遣いもないのか」と内心あきれた。
別に席を譲ってほしかったわけではない。スマホを取り出すのもけっこうなこと。しかし自分さえよければいいのかはともかく、スマホを取り出すくらいなら視界に、ヘルプマークやマタニティーマークが入ってもおかしくないだろう。

今日一日、テレビのニュースで大きく報道された「ポケモンGO」。ポケモンを閉じ込めるアイテム「モンスターボール」を捕まえるのが人気の秘密らしい。
1995年にわたしが訪れたアウシュビッツ強制収容所跡でプレーして、現地の人からまゆをひそめられたり、アメリカでは車運転中に操作してパトカーと衝突したとか、オハイオ州の原子力発電所内に少年3人が入り込んであやうく警備員に銃殺されるところだったとか(アメリカでは原発の警備員は銃を携帯している)、ボスニア・ヘルツェゴビナでは地雷原にプレーヤーが入り、インドネシアでは軍用地でフランス人男性が拘束されたといったニュースが伝えられている。
さすがにさきのアウシュビッツ強制収容所跡やワシントンのホロコースト博物館、戦没者を追悼するアーリントン国立墓地などは、敷地内でのプレーをやめるよう呼びかけた。

長い引用になってしまったけど、結局はこういう新しいゲームツールは楽しい半面、はまってしまうと周囲への配慮気遣い、やっていいことと悪いことの区別がつかなくなってしまう。日本での配信はまもなくあるらしいけど、一番おそれているのは、駅や街頭で人とぶつかったりホームに転落したりする事故が続発しないかということだ。

もはや人間は新しいツールを手に入れてしまった以上、手放すことはできないのかもしれない。
しかし、車内で一斉にスマホやタブレットを操作して画面に夢中になり、乗ってきたお客さんに目もくれなかったり我関せず、といった態度でいたりするのは、本末転倒ではないだろうか。
ゲームに遊ばれてしまうのではなく、最低限のモラルとルールを守って楽しんでほしいと思う。