イラク戦争参戦検証報告書に思う2016/07/07 23:41:29

米報道官「誤りからの教訓重要」 英イラク戦争検証受け
http://digital.asahi.com/articles/ASJ7762PQJ77UHBI02F.html?iref=comtop_latestnews_01

英のイラク参戦「最後の手段ではなかった」 検証報告書
http://digital.asahi.com/articles/ASJ7561FRJ75UHBI01N.html

自国政府の判断や評価の過ちを厳しく指摘する内容となった今回の検証。
はたして、わたしたちの国は、自国政府の判断がほんとうに正しいものなのか、後世の評価に耐えられるだけの、自分たちを厳しく見つめる能力があるだろうか。

ブッシュ前大統領は「(自分が認めている)情報機関の誤りや失敗はあった」としつつも、「(サダム・)フセインがいなくなったことで世界がよりよくなった」とかたくなに過ちを認めようとしない。

同じことは原爆投下にも言えるのではないか。
アメリカ国内でも年代によって原爆投下の是非、評価が分かれるそうだ。あの時代を生きた、現在80歳から90歳になる、第2次世界大戦に参戦した経験者は「正しかった」というが、あの戦争を知らない若い世代になればなるほど「否定的だ」と、最近の世論調査で出ている。

国家指導者の思い込みや信念で、国民が辛苦辛酸を味わわなくてはならないとしたら、指導者の責任は大きい。

もう一度いう。
はたしてこの国は、過去もいまも未来も、自国政府の判断がほんとうに正しいものなのか、自分たちを厳しく見つめる能力があるだろうか。