"Well, I’ve fought a good fight. I’ve finished my football race and after 18 years, it’s time."2016/03/08 23:23:22

Transcript of Peyton Manning's retirement speech
http://espn.go.com/blog/denver-broncos/post/_/id/19274/transcript-of-peyton-mannings-retirement-speech

昨日に続いて、ペイトン・マニングの引退について書いてみたい。

偶然かもしれないが、彼の背番号とNFLでの実働年数が符合する。
つまり彼の背番号18番と同じ数字の18年を、NFLで過ごしてきた。
NFLに入れても、たった2~3年でキャリアを終えるかいつのまにか消えていく選手が多い。守備選手から目の敵のように狙われるクオーターバックというポジションは同時にポップワーナーからカレッジまでのすべてのフットボール選手のあこがれでもある。そしてチームにおいてはオフェンスだけではなくディフェンスからもリーダーシップを期待される。そんな過酷な仕事を「18番」は続けてきた。そして背番号と同じ年月をへて「18番」はそのキャリアに終止符を打った。

インディアナポリス・コルツのオフィシャルサイトでも、ペイトンの在籍時代を特集し、トップページで大きく写真やイラストを載せている。
http://www.colts.com/

引退スピーチに戻る。
"There’s a scripture reading, 2 Timothy 4:7: I have fought the good fight and I have finished the race. I have kept the faith.

彼もまたクリスチャンであり、篤いキリスト教信仰をいだいている。
引退スピーチで引用したのは新約聖書、テモテの信徒への第2の手紙4章7節だ。聖書の箇所を文語体で書いてみよう。

われ善き戦闘(たたかひ)をたたかひ、走るべき道程を果し、信仰を守れり。

"Well, I’ve fought a good fight. I’ve finished my football race and after 18 years, it’s time. God bless all of you and God bless football."

ペイトンのNFLキャリアのスタートはインディアナ州インディアナポリスが本拠のインディアナポリス・コルツ。そう、世界3大カーレースの一つ、インディ500でも知られる街だ。
そのインディを出て、デンバーでキャリアを終えた。
引用した聖書にもキャリアを始めたインディのカーレースにもひっかけたのだろう、「わたしは18年のフットボール(という)レースを終えた。神はあなたがたのすべてを愛し、神はフットボールを愛してくださる」

なかなか口にできることではない、語り手の人柄が如実に現れた引退スピーチである。