長丁場、じっくりみつめていきたい2016/02/02 23:31:54

現地時間1日夜、アイオワ州で、米大統領選の民主、共和両党の候補指名争いの初戦となる両党の党員集会がひらかれた。
民主党はまれにみる接戦でヒラリー・クリントンが勝った。共和党は実業家のドナルド・トランプ氏が福音主義キリスト教徒のテッド・クルーズ上院議員に敗れた。

他国のこととはいえ、わたしはどちらかといえばトランプ氏にいい印象を抱いていない。
ヘアスタイルだとか見た目ではなく、彼の、敵をつくりだしあおる言動とその内容に、反知性を感じるのだ。

米国大統領は、たしかに以前ほどの影響力を持たなくなったかもしれないが、それでも世界有数の大きな権力を持つ。世界にその気になれば軍隊を送ることができるし核ミサイルも放つことができる。逆に言えば、それだけの権力を持つことのおそれと、権力をもつことに耐えられるだけの知性、人間としてのあり方が求められる。聖人君子とはいわないが、国のリーダーたる品格が求められるはずだ。
だが人種や性差別などあからさまな言動をしてはばからないという人物には「?」しかうかばない。

まだ大統領選挙は11月の本選挙まである。
長丁場だからこそ、いい意味でも悪い意味でも世界やわたしたちに大きな影響をもたらすであろう選択をかの国の人たちがどうするのか、じっくりみつめていきたい。