幸いをこころに刻みながら2015/08/12 23:36:09

あれから30年。
いまわたしの家に妻の妹の息子が来ているのだが、ちょうどその年齢のときに、日航ジャンボ機墜落事故をニュースで知り、当時はまだ聴こえていた耳にラジオのイヤホンを入れて深夜遅くまで、事故を伝えるNHKニュースを聴いていた。

今日も「虹の手」仲間と一緒に、来週の中難協手話サークルでやる『心の瞳』の手話表現を一緒に学び実際に音楽に合わせて演じた。細かい修正や、前奏間奏のときの動き、間奏にダンスを取り入れるなど、話し合った。

坂本九さんの名曲の一つであるこの曲をやりたいと思ったのは、自分がいまギターで学んでいることに加えて、今年が事故から30年目の節目であることも重なったのが理由だ。
わたしのまわりには事故関係者やご遺族という方がいないのだけれど、家族をもったいま、もし事故で永遠の別れになったらと思うと、妻だけではなく、いま来ている義妹の息子やわたしの妹や、「虹の手」はじめ、いろいろなつながりをもっている人たちのことを思う。
亡くなった方は本当にどんな思いでいたのだろう。いろんな思いがあったに違いない。この3月にドイツで起きたルフトハンザ傘下のLCC機だけではない。空の安全はいまだに脅かされているのだ。

亡くなった人の分もといったら、事故関係者やご遺族の方々に怒られるおしかりをいただくかもしれないが、いまこうして手話で歌えギターが学べる。その幸いをこころに刻みながら、少しでも、亡くなった方の分も、彼らの思いも込めて、朗読も手話ソングも一生懸命、やりたいとこころから思う。
きっとどこかでわたしたちをみているだろう。