シンプルなものの中にこそ、人をひきつける力がある2015/07/05 23:36:42

昨日に続いて今日も、雨の一日。うんざりですが、梅雨に台風接近とありますからしかたありません(笑)。

そんな今日、妻と、自宅から電車で1時間30分かかる、川崎市にあるイマヌエル高津キリスト教会に行ってきました。
礼拝と音楽のコンサートを一緒に楽しむためです。

まだ独身だったころ、仕事の休みのときに川崎にある喫茶店にたまに足を運んだことがありました。ゴスペルフォークデュオ、「Olive」のおひとり、小柳永子さんが営んでいた喫茶店でした。
まだ手話を覚える前でしたので音声会話だけのやりとりでしたが、ふりかえっても行き違いやかみ合わないところがあっただろうなと思いました。それは小柳さんにとってもそうだったろうと思います。きれいに話せるのに聞こえないのですから、やりづらさがあっただろうなと。

その後わたしは結婚して妻と一緒にギターを学び始めました。
小柳さんは喫茶店を閉店、「Olive」としての活動を続けていらっしゃいました。
たまたま先月、都内のキリスト教書店においてあった「Olive」のCDをみて、「いまどうしていらっしゃるかな」と思ったのが今回コンサートに行く直接のきっかけでした。
今年は、「Olive」結成から30年目にあたります。わたしが洗礼を受けたのが31年前ですから、ほぼ同期といってもいいかもしれません。
イマヌエル高津キリスト教会で礼拝説教に手話通訳がついて、礼拝後の「Olive」のコンサートもやはり手話通訳がつき、トークも歌もこころゆくまで楽しめました。もし手話がなかったらとてもじゃないけど、いまのわたしの100dbオーバーの完全ろうに等しい聴力ではほぼ無理でしょう。大音響は耳も補聴器も壊れるかと思うくらいですからなおさら苦手苦痛です。聴き慣れた曲ならともかく、知らない曲を聴くのは精神的に疲れます。なので妻とコンサートに行くのなら、わたしは年末の第九くらいしか楽しめません。けれど手話がつくことで十分楽しめるのなら、ぜひコンサートに行きたいくらいです。

話をコンサートに戻しますが、「Olive」は女性2人のデュオです。
ハーモニーと曲、歌詞がとても美しくきれいで、妻は「とてもこころにしみた」と口々に言っていました。
こころにしみる、ということで言えばわたしの朗読も、そのようになりたいと思います。
ギターももっともっと練習していろんな曲を覚えたい。

シンプルなギターだけの構成の、「Olive」のおふたり。バックもギターとパーカッション。わたしはこういう音楽がとても好きです。シンプルなものの中にこそ、人をひきつける力がある。30年間の歩みのなかでいろいろなことがあったとトークで話されていましたが、お人柄も含めて飾らない魅力を感じて、あらためてファンになりました。

またいつか、「Olive」のコンサートを聴きたいと思っています。
ありがとうございました。