ホントにこわいことである2015/06/12 23:48:27

先日、補聴器をつけて自転車を走らせている難聴者を警官が呼び止めたという話を書いたばかりだが、これも先日のこと。千葉市内で自転車で路側帯を走っていた大学生が横断歩道を渡っていた女性と衝突、女性が亡くなったという。報道によると、大学生はイヤホンをしながら走っていたという。この事件を伝える別の報道によると、下を向いて走っていて、女性に気づかなかったとも。

ホントにこわいことである。
わたしは補聴器なしではまったく聞こえないために、外出するのも恐怖を感じるのだが、逆に聴こえる人たちには、イヤホンをつけているとどうなのだろう。聴こえないわたしにはもう体験できないが、聴者にきいてみると、音漏れしない構造になっていたり、耳をすっぽり埋めてしまうつくりになっていたりするらしい。加えて音楽を聴く、自転車を走らせる、この2つあるいはいずれかに意識を集中させて、周囲への気配り目配りがはたらかないおそれがある。どんな曲を聴いていても、自転車で走らせる爽快感が加わったら、ますます気分が盛り上がり楽しくなるだろう。
だが、気分いいのは当人だけであって周囲にしてみれば危ないことこの上ない。

何をつけようが何を聴こうが楽しければそれでいい、というわけにはいかない。
北海道砂川市で起きた自動車事故もそうだけれど、自分も他人も一歩間違えれば傷つけあるいは死なせる可能性がある。その危険性をしっかり把握した上で、それでもイヤホンをつけるのかつけないのか。自己責任という言葉が一時期はやったけれど、そんな言葉上のものではなく、いま自分がやろうとしていることやっていることがどういうことなのか何をもたらしかねないのか、じっくり先を考えて行動すること。いっときの楽しみだけではなく、その先を考えること。

事故を起こしたら、自分だけでは済まない。多くの人を傷つけ悲しみに陥れてしまう。
免許を持たず車も持っていないが、あらためて強くかみしめたいことだ。

事故で亡くなったご高齢の女性のご冥福をこころからお祈りしたい。
加害者家族にも、慰めがありますように。