人生はあなたからあるものを期待している2015/05/27 22:14:52

フランクルの『夜と霧』にこういう話が出てきます。
「他人によって取り替えられえない、かけがえのないあなたを待っている仕事、愛する待っている人がいる。人生はあなたからあるものを期待している」と。

手話朗読舞台だけではありません。
仕事もそうですし、妻がいます。手話サークルで月に一度講師を担当する仕事もはいりました。週末には手話ソンググループ「虹の手」の練習と演奏会場の下見も。

聴こえないからって自分に何もないわけではないのです。
いや、聴こえないからこそ何かができるのだ、何かを期待されているのだと。
それを忘れないように、しっかり前を向いていきたいものです。

夜の手話サークル。
コミュニケーションクラスを途中で抜けて、中級クラスをのぞいてみたら「教えて」と突然言われた。え? え?
たとえていうなら試合中に先発クオーターバックが退場して交代出場を命じられたようなものか。でも別に先発選手が負傷したわけでもないのに「?」が尽きない、というところでもあるような。実際、びっくりしたのはいうまでもありません。

とりあえずヘッドコーチに言われるまま、ヘルメットをかぶってフィールドに出てはみたけど、さていまは試合終盤、残り数分、ボールはフィールド中央、パスでもランでも行ける、という状態。点差はあるけど、ミスをやらかしたら逆転負け。どうやってオフェンスをリードしプレーコールをかけるか?

なんて場面設定を勝手に作りましたが、人生にはこういうように、ときとして思いがけないときに「試合に出ろ」と言われることもありましょう。そのときに準備ができているかいないかももちろんですが、仮に準備ができていないままだとしても、何かを期待されているのだから、しっかりこたえられるようにするのが大事なのでしょう。