ミュージカル舞台を観てきた2015/05/23 23:23:44

聴こえないろう者にとって、観劇はハードルが高いものである。ましてミュージカルとなるともっとたいへんなものだ。
けれど朗読舞台をやっていて、昨年末に新宿の居酒屋でイベントをひらいてあらためて表現するということの魅力と難しさにひかれたわたしである。聴こえなくてもなにかしら学べるものがあるはずだ。聴こえないからって避けていたらもったいない。
今日、小学校の同期生のお嬢さんが出演しているという舞台「ミュージカル あさはなび」(劇団企画 イッツフォーリーズ公演)を観に、中野のザ・ポケットへ行ってきた。

東日本大震災前後の桃農家を舞台にしたミュージカル。
小学生時代音楽が苦痛だったわたしだが、聴こえにくいなりに聴こえてくる、出演者の歌と演劇はとても心を揺さぶられた。
さらにわたしを揺り動かしたのは、バックダンサーたちの動きだ。
頭からつま先まで、ピンと神経が張りつめたような緊張感。ダンサーがいなかったら歌も演技も生きてこなかっただろうと実感させられた。

パンフレットにあった言葉。「今を精一杯生きる」
というひとことにとても強く共感した。

すばらしい舞台であった。