だから言わんこっちゃない2015/05/19 22:26:55

東京オリンピック・パラリンピック招致委員会
河野一郎事務総長に聞く「今だから東京で新たな五輪を」 その1
http://www.nikkansports.com/sports/tokyo2016/interview/interview-kouno_01.html

新国立競技場、東京五輪は屋根なし 「間に合わない」
http://www.asahi.com/articles/ASH5L3CDQH5LUTIL006.html

<2019年春の完成を目指す新国立競技場(東京都新宿区)について、下村博文・文部科学相は18日、都庁での舛添要一知事との会談で、当初計画にあった競技場の屋根は大会後に整備し、8万人の観客席の一部を仮設とする考えを明らかにした。それぞれ20年東京五輪・パラリンピックに工期が間に合わないことや建設費の削減の必要性を理由に挙げた>

仕事のあと妻とデートをして帰宅後、テレビニュースを見てあ然とした報道だ。

正直に書くが、わたしは2020年の東京五輪について初めから反対だったし、いまも納得していない。
当初計画にあった新国立競技場も、完成予想図を見せられて「こんなに派手で大きなものはいらない。五輪後の使い道はどうなるのか」と不安を感じたものだ。タレントや歌手のコンサートなどスポーツ以外の事業にも使うとしても、芝生や座席のメンテナンスも必要だろう。他スポーツに使うにしても同様だ。
施設を建設するということは、当然それらを動かす人、機械、インフラが必要になってくる。
まわりを見てみればわかるように、東京は急速な高齢化社会に入っている。週末であっても子どもより大人、高齢者を多く見かけるのが現実だ。そんな状況で五輪などやっていけるのか? 五輪が終わって「夢の後始末」はどうするのだろう。いったい社会を動かすインフラは誰が支えるのだろう。

国は「建設に間に合わないから、当初計画にあった、競技場の屋根を大会後にし、観客席は一部を仮設にするという。挙げ句の果ては500億円の出費を東京都に求めるそうだ。

<下村文科相は500億円を競技場の周辺整備費用とし負担を要請した>

冗談ではない。500億円は、はっきり言えば都民の税金から出される。
いくらかかるのか、全体の見積りもなにもないまま「お金を出して」なんて言われても困る。

8万人収容だという、あんなド派手なものでばなく、今はもう取り壊されてしまった国立競技場の拡幅リフォームでよかったではないか。
どこがコンパクトでエコな五輪なのか。当初通りの計画が間に合わないのはなぜなのか、責任はどこにあるのか。

少なくとも、巨額の費用を求めるのであれば、都民だけではない。国民へのきちんとした説明責任を求める。
それもいいかげんではなく、納得いくものを。