「マッサン」が終わった。いろいろ考えさせられた2015/03/28 22:39:29

「マッサン」が終わった。
いろいろあったけど感動したし考えさせられた朝ドラ。日本のテレビドラマ史上に残る作品だろうと思う。

ただ心配なのは今後のこと。
シャーロット・ケイト・フォックスさんは今後も日本での活動も視野においているそうだけど外国人俳優が活躍する機会はこれまでも少なかったし役柄も限られていた。かなり古いけど「ウルトラセブン」ではウルトラ警備隊の海外司令官といった役柄だった。言葉の壁もあるし、自己主張が強いアメリカ人俳優だとかえって文化の違いや慣習の違いなどからこじれて問題になってしまうのではないだろうか。アメリカの場合、いまでも映画俳優は高く評価されテレビに出る俳優は低く見られているようだ。俳優組合は発言力が高いともきく。このへんは日本のそれとは比べ物にもならないだろう。シャーロットさんが成功したのは、もともと無名だったことに加えて、アメリカ人特有の我を通さず、日本に溶け込もうという気持ちが強かったのと周りのサポートも大きかった。

と書いて、ふと思う。
現実世界には聴こえない人も目の見えない人もいるのに、日本のテレビドラマには障がい者がいない出てこない。不思議なものだなあと思う。
もちろん聴こえる人が聴こえない人を演じたこともある。でもどう見ても違和感がある。訓練してもやっぱりそれらしくはなってもどこかに演じているというフィルターでみてしまう。

シャーロットさんのケースをみるまでもなく、たとえば聴覚障がい者をとりあげるなら手話ができないといけない。まわりの聴者も手話ができるといいな。いや、手話ができない中途難聴者もいるのだから手話にこだわるべきではないのかもしれない。
そういう、あたりまえの姿を考えていくと、たしかに壁は高く大きい。
シャーロットさんが成功したように、障がい者が福祉番組の世界だけではなくふつうのテレビの中でも扱われるようになったら、どんなに世の中は変わっていくことだろう。