ホッと居心地よく過ごせるcafe2015/03/08 21:45:24

今日、とある健聴の友人から「こんな動画を見てウルッときた」というサイトを教えてもらった。

「今日は街中が手話で話してる!」サムスンがバリアフリーサービスを訴求するために仕掛けたドッキリ施策
http://adgang.jp/2015/03/89408.html

わたしもこの動画を見てとても感動したものである。
すでにツィッターやフェイスブックで「いいね!」とコメントがたくさん寄せられているようだ。
ドッキリというと下世話なものもあるけれど、企業の取り組みとして、まして電話とは遠いところにあるわたしたち聞こえない人に、こういうものもあるのだよという企業姿勢をみせられたことで、イメージアップ以上に社会的な存在価値が高まったと思う。

さて、わたしはというと今日、東京・本郷にあるカフェへ足をのばしてきた。
先週に続いて今日のNHK・Eテレ『ろうを生きる難聴を生きる』で紹介された、経営者も店員スタッフも、ろう者だけのお店「Social Cafe Sign with Me」。
訪れたのはお昼を過ぎた午後2時過ぎだったが、店内は満員。待つことなく席を確保できたが、ここのお店は基本的にレジそばのカウンター席に行ってメニュー表を見ながら指差しや手話で注文して代金も払う。パスタやスープ、カレーなどのほか、ライトビール、コーヒー、紅茶などが主なメニューだ。

写真にあるように、店内には大きなホワイトボードがある。手話がわからないお客さんも、このボードに書いてもらえれば店員スタッフが理解できる。お客さんが手話ができるならなお最高!
ホワイトボードには近くにある東京大学の留学生や、茨城、岩手、さらには遠く熊本からやってきたという人が思い思いのメッセージを書き残してあった。意外な使い方である。初めて会った親子連れはお母さんがろう者だそうだ。「兵庫県からディズニーランドで遊んだ帰りに、ここにやってきた」という。その息子は水色の補聴器をつけていた。「補聴器がきれいな色だねえ」ともちろん手話でほめてあげたら「ありがとう」と恥ずかしそうにこたえてくれた。

わたしが注文したのはカシミール風カレーライスとコーヒー。
まずさきにカレーをいただいたが、味は辛く、しかもコクがあっておいしい。食後のコーヒーも食後のおなかをさらに満たしてくれた。

近々2号店を出す計画があるそうだ。
店内はたしかに狭いし、ビルの2階だから車いすの方が入れないのはちょっと残念だけど、聴覚障がい者の就労の場であり接客を通して自分を磨いていく場であり、同時に聴こえないお客さんも聴こえるお客さんも手話がわかるわからないに関係なく、ホッと居心地よく過ごせる、まさにソーシャル、社会のなかのカフェである。

みなさんも一度訪れてみてはいかがだろうか。
http://signwithme.in/
〒113-0033 東京都文京区本郷5-23-11野神ビル2F
FAX: 03-6801-8820
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