あるネット上の意見2015/02/26 23:15:58

33歳女「子無し税を作るべきだと思います。子有りの方々は子無しの方々より社会に貢献しているから。」
子無し税を作るべきだと思います。
子有りの方々は子無しの方々より社会に貢献しているからです。

次世代につなぐ、子孫を残すというある種生物として当然の義務を子無しの方々は果たしていないわけですから。
自分が年寄りになった時に誰に支えてもらうのか、それは自分の子供の世代であり、孫の世代です。
そういった支える存在を作らずに、年寄りになり支えてもらおうとするのはいささか虫がよすぎるというものです。

なので、子無しの方々は子有りの方々より、せめてお金は多く国に支払うべきだと思います。

具体的には30歳以上65歳以下の子無し男女に、毎月月収の2%を納めさせるというのはどうでしょうか?
(例:月収30万円なら毎月6000円)

収入のない方々は、役所に行き手続きを踏み、審査が通れば免除。
不妊症の方々は、医師の診察所を役所に提出すれば免除。

こういった具合に。

こういうことを言うと、独身に嫉妬している既婚者だといわれるのですが、私は独身であり子供もいません。

もし子無し税が施行されれば、当然私も払います。

どうでしょうか?

政治家はこの現実を直視しているのだろうか。2015/02/26 23:17:46

先に書いたのは、昨日、ネットのある女性書き込み掲示板で投書された、33歳女性と名乗る方のものだ。

掲示板の書き込みを読んで違和感がつのってきた。この掲示板の書き込みは現在削除されたようだけど、賛否両論があるらしい。

子有りの人は子無しの人より社会に貢献している、とお書きだが、根拠はどこにあるのか。子どもがいるいないだけではなく、子どもがいることによって教育費を納めているなどというのを言いたいのだろうか。
しかしそれだけが社会への貢献ではない。わたしたちは子どもがいるいないに関係なく、日本国民そしてこの星に生きる社会の構成員だ。子どもの有無だけで決めつけるのは乱暴すぎる。

次に、「次世代につなぐ、子孫を残すというある種生物として当然の義務を子無しの方々は果たしていないわけですから。自分が年寄りになった時に誰に支えてもらうのか、それは自分の子供の世代であり、孫の世代です。そういった支える存在を作らずに、年寄りになり支えてもらおうとするのはいささか虫がよすぎるというものです」という文言。
たしかに生物としてはそういう見方もできるが、動物ではなく人間だ。わたしのような障がいを不妊と同列には論じられないが、子どもができないということが、生物として、種を次世代につなげるということが、義務だというのは、偏見差別と言われかねない。望んでこういう結果になったわけではないのだ。
さらには自分が高齢者になったとき、子ども世代に支えてもらうというのも、負担をまだ生まれていない世代に一方的に押しつけていないか。自分の子どもだけが支えてくれる対象ではないだろう。社会全体が支える対象であるはず。わたしであったら手話通訳士であるとか要約筆記者であるとかいった、次世代だけではない、幅広い支えがあって、いろいろなサポートが得られるのだ。

仮に次世代に支えてもらおうとするのなら支える側が支えようとする意欲を持てるだけの保障。たとえば高齢者施設職員の給与を上げるとか社会保障費をもっと増額するとか、予算や制度をもっとしっかりしたものにすべきだろう。それらを抜きに論じるのは本末転倒ではないか。大学卒業時に社会福祉施設に勤めようかと思ったけれど、「給与が低くて男性は長続きしないよ」と言われたことがいまもなお忘れられない。施設にて日夜働いておられる職員のみなさまには、男女関係なく、頭が下がる思いである。

昔からこういう議論が繰り返し出されてきた。なかには政治家が公言したこともある。
しかし出産も結婚も、いまの高齢者が若いころの戦時中のような「産めよ増やせよ」ではなく、あくまでも個人の自由と選択、生活スタイルである。
 
こういう議論が出てくるのは、前にも書いたようにさまざまな不満があるからだろう。自分だけ不公平だ、というような。
それをどうすくい上げていくのだろう。いまの政治家にはそれを直視するだけの力はあるのだろうか。現実を直視しているのだろうか。