もし、自分たちの誤りに気づくことがあったら2015/02/21 23:26:25

2週間後の3月7日がミニ発表会となった、朗読2014年度期最終テキスト、「柘榴坂の仇討」(浅田次郎)。

幕末、桜田門外の変を中心に、井伊直弼を襲った側の生き残り水戸藩浪士と、主君を誅殺された彦根藩の元藩士。明治に入って太政官布告で仇討が禁止されたが、あの綿雪が降る日を境に、境遇が変わり、元水戸藩士は車曳きに、彦根藩元藩士は仇討のため襲撃した水戸藩浪士を探し求める。
しかしそれは、元武士という思考回路から一歩も抜け出せぬ苦しみでもあった。

と大まかなあらすじを書いてみて、ふと思う。
わたしはけっしてIS、過激派組織ダーイッシュを認めることはできない。
彼らがあのように多くの人を惨殺し、ネットに投稿する。それはとても人間のやることではない。
だが彼らには彼らなりの心情があり正義だと思っているのだろう。
けれど、もし彼らが、自分たちの誤りに気づくことがあったら、あのように身の毛もよだつような人を殺めたことを、どう感じるだろう。

ほんとうに人間は弱くもろい。
いくら正義だ正しいんだと主張しても、許されることではない。

神は、わたしたちをどうご覧になっておられるだろう。