ジャパンエックスボウル2014/12/15 22:58:53

アメリカンフットボールファンにとって、年末から翌年2月のスーパーボウルまでの期間はとても楽しみな時期である。
その楽しみの一つ、社会人決勝であるジャパンエックスボウルを、妻と一緒に観戦してきた。カードはIBMビックブルー対富士通フロンティアーズ。

妻にとっては4回目の観戦。まだルールもおぼつかないなか、妻にごく簡単な説明から入っていって試合を一緒に楽しんだ。

IBM  10  0・7・3・0
富士通 44 16・7・7・14

試合は両チームともにアメリカ人クオーターバック(IBM=ケビン・クラフト UCLA卒、富士通=マイク・キャメロン ルイジアナ工科大卒)の攻撃指揮が話題になった。ハイスコアゲームになるのではないかという予想さえあった。
しかし試合になってみると、富士通の攻撃と守備がうまく機能し、クラフトに仕事をさせなかった。パスを守備バックがカットしたりインタセプトしたりと、攻撃の芽をつぶしていった。攻撃は守備がつかんだ攻撃権獲得を、ラン攻撃につなげるなど、うまい試合展開をつくっていった。
ということは、そのままIBMにとっては、まずい試合運びだったともいえる。クラフトのパスに頼ったプレーが致命傷だった。なんどかあったパス攻撃を、パス不成功などで生かせなかったIBMのミスは大きかった。

さて来月3日のライスボウル。
昨日の甲子園ボウルで大学側は関西学院大学と決まっている。
はたして学生が一矢を報いるだろうか。社会人にはアメリカ人選手がいるが、学生側には外国人選手はいない。
アドバンテージを考えると、圧倒的に学生不利の予想だが。
ライスボウルの意義、ひいては学生にもアメリカ人留学生を入れるなどの取り組みが必要なのかもしれない。
ただ、どのレベルの学生を招くか。NCAA(全米大学体育協会)1部か2部か、1部でも強豪クラスの学生だとポジションやスキル、体格の差がありすぎる。NAIA(全米大学競技連盟)というスモールカレッジがあつまるレベルでも日本とは比べ物にならないくらい、技術も体格も高い。ましてアメリカの学生がわざわざ日本のために来日して留学するだけのメリットを感じるかどうか。

しかしライスボウルでこれだけ社会人優位、力量差が生じると、本当の意味での社会人対学生になりえるのかどうか。
来月3日は正念場と言えるかもしれない。