歳を重ねるということ2014/11/09 21:13:43

私事だが、今日誕生日を迎えた。
結婚式の後の披露宴で、妻とわたしの誕生日の曜日が火曜日だということに触れてわたしたちの誕生日当日の新聞コピーをスクリーンに映した。

日曜日の今日。
今日と同じく、誕生日が日曜日にあたる年はないかと探してみたら、たしかにあった。

1586, 97
1603, 08, 14, 25, 31, 36, 42, 53, 59, 64, 70, 81, 87, 92, 98
1704, 10, 21, 27, 32, 38, 49, 55, 60, 66, 77, 83, 88, 94
1800, 06, 17, 23, 28, 34, 45, 51, 56, 62, 73, 79, 84, 90
1902, 13, 19, 24, 30, 41, 47, 52, 58, 69, 75, 80, 86, 97
2003, 08, 14, 25, 31, 36, 42, 53, 59, 64, 70, 81, 87, 92, 98

この表を妻と見て、どうなっているかわからないけれども、がんばってもせいぜい2042年あたりが限界だろうなあ、そのころの日本も世界もどうなっているか全く想像も予想もつかない。

昨日妻と一緒に観たテレビ「世界ふしぎ発見!」(TBS/MBS系)。
フランス・ロワール渓谷 古城に秘められた物語
ミステリーハンター
坂本 三佳

フランス国王アンリ2世の愛人ディアーヌとアンリの妻だったカトリーヌ・ド・メディチの愛憎と確執のドラマ。
さらにわたしをひきつけたのは、ディアーヌが1566年4月25日に亡くなったあと、遺体はフランス革命時に共同墓地に捨てられたが、2009年に科学者らが共同墓地から彼女の遺骸を特定し、分析したところ、ジエチルエーテルに塩化金を溶かした「金のエリクサー(エリクシール)」を使用した結果の金中毒で、彼女は死亡したという結果を発表したという事実だった。
時代は少し下がるがわたしの敬愛する作曲家で重度の聴覚障がい者だったベートーベンも、コーヒーなどをのむときに使っていたカップに含まれていた鉛が原因で鉛中毒だったのではないか、という説を聞いたことがある。

この月曜日に緊張性頭痛で病院に行ったとき、激しい頭痛と吐き気の中で感じたのは、こんな高度な医療のない時代、病気になることもけがをすることも、ほんとうにそれこそ生死を分ける大きなものだったということ。近代にはいって科学が進歩し、医療技術もすすみ、病気の原因などが突き止められて、ある程度は病気や障がいから助かるようにもなったが、まだまだこれらがなくなったわけではない。むしろ病気や障がいがあるということは、これらと向き合い抱えていかなければならないということだ。病気や障がいをマイナスなもの厄介なものとして考えるだけではなく、人生や生を見つめ、自分を高めていこうというポジティブなものとして受け取っていきたい。
だんだんからだが衰えていき、老眼にもなった。
しかし、生きている限り、自分を高めていこうという気持ちは一生変わらずに保ち続けることはできる。

誕生日を迎えて、だからこそ残り時間を有意義に生きていきたいと、あの日わたしを支えてくれた妻とともに強く思うのだ。