急な降雨に思う2014/09/11 23:02:33

これはけさ出勤途中に撮影した中の一枚である。
激しくアスファルトをたたく雨。ザァーッと急に降り出したと思ったらしばらくしてやむ、の繰り返し。

社についてネットを見ると故郷北海道が大雨だという。札幌市出身だが市内で70万人もの人に避難勧告が出されたようだ。さらに札幌市内の市立小中高校、特別支援学校も休校になった。

広島の土砂崩れなど、どうも天気がおかしい。ここ数年感じてきたことがよりはっきりしてきたような気がする。
行政からの避難勧告を待たずに動くなど、自分の身は自分で守るしかないのだと感じる一方、情報弱者であるわたしにとって情報を得られるか得られないかは致命的でさえある。
できるだけ周囲との関係をつくり、最低の命綱であり守らなくてはならない家族である妻とのコミュニケーションを大事にしていかなくてはと痛感している。

目立たせるように2014/09/12 23:10:48

写真で見ると、わたしがつけている補聴器は、よくみないとわからないかもしれない。なぜなら補聴器の本体と耳周辺、肌の色が似ていて遠目にはわからないからだ。
これまでは「つけていることを知られたくない」というユーザーが多かった。いまでもそういう人はいるし、市販されている補聴器にはまだ肌と同じ色のものもある。はじめて補聴器をつける人やご高齢の人はそうだろうな。そういう心境になるのもわからないではない。

補聴器、おしゃれに進化 カバー着せ替え・カラフル・漆塗り風
http://www.asahi.com/articles/DA3S11344509.html

(Reライフ)補聴器でつながって
http://www.asahi.com/articles/DA3S11337743.html

けれど最近はメーカーもユーザーも意識が変わってきて、「前向きに『聴こえる』生活を楽しんだ方がいいのではと考えるようになってきている。

記事にもあるように、本体を覆うカバーを着せ替え感覚で変えられるとか、漆塗りだとかいったデザインのものをつくるメーカーも出てきた。国産輸入問わず、カタログを見ると豊富なカラーバリエーションの補聴器がたくさん出ている。
問題は、ユーザーの側だ。
難聴を意識している人のうち14・1%しか補聴器を使っていないという報告がある(記事では母数データがないのだが、2013年の補聴器出荷台数が52万9000台という数字から見ると、ユーザーは多いとみていい)。

目の見えない人の命綱であり、自分の存在や行動を知ってもらうためのツールが白杖だとしたら、聴こえない人にとっては補聴器だと言っていい。
聴こえないことはからだで体験できないけれど、周囲に知ってもらうことはできる。補聴器を目立たさせることで周囲からの理解を得られるならどんなに幸いだろうか。

スマイル「来年補聴器を更新するつもりなんだ」
ハンナ 「いいわね、で、どんなのがほしいの?」
スマイル「耳かけ式で高度難聴用。これは今までも同じ。で、左右で
色違いにしたいんだ。たとえば右は黒。左は青」
ハンナ 「(あきれたように)……。考えるわ」
スマイル「あの~。考えるっていいけど、使うのはぼくなんだけど(笑)」。

と、夫婦でこんな会話を交わしながら、補聴器について理解を持ってもらうひととき。

介助犬は虐待されているのではない2014/09/13 23:31:21

昨晩、コスモス朗読会にろう者のかたにもきていただきたいと、手話サークルで声をかけてみた。今日も手話を学んでいるキリスト者の方に案内をメールでお送りしてみた。どうなるかわからないけれどいろいろなかたに来ていただきたいと思う。
 
先日さいたまであった盲導犬に傷を負わせた事件。
ところがこの事件で「盲導犬に危害があってもほえないようにしつけているのではないか」という批判があったようだ。
たしかに盲導犬は他者に対してほえるということはない。それは目の見えない人をサポートするのが仕事であって、飼い犬とは目的が異なるからだ。

虐待をしているのではなく、あくまでも目の見えない人を助けるのが盲導犬の仕事。だからといって自分が危険な目にあっても耐えているわけでもがまんしているわけでもない。

そういったことを知っていただきたいし、盲導犬も含めた介助犬は遊びではなく、障がいのある人を支えるという仕事をしていることを理解してほしい。

手話にこだわる2014/09/14 23:10:48

自分がろう者であるか難聴者であるかという問題。
先日、ろう者と話をしていて(当然、手話だ)、言われたのは『手話を使っていくこと。それに尽きる」と。

しかし現実にはわたしは話せるから周囲もどうしてもわたしを聴者に近いものとしてみてしまう。

そのジレンマはしかたない。
職場を含めて聴者が多いところでは聴者と同じように声を出す。しかしろう者が多いところでは逆に手話を積極的に使っていく。
そのどちらかしかないともいえる。

でもわたしはやっぱり手話を使っていきたい。あくまでも手話にこだわる。

敬老の日2014/09/15 20:59:43

今年の敬老の日。
信じられないだろうが65歳以上の高齢者は3296万人、過去最高だという。
49歳になるわたしにとって高齢はまだ先のように感じるかもしれないが、来年は50、そして2020年は55歳、2030年には65歳。何とも言いようのない思いをおぼえる。

会社に行く途中は通勤時間帯だからあまり目にすることがないが、休日に地下鉄や電車に乗って、周囲を見渡してみても子どもより大人が多いと感じるのはわたしだけではないだろう。まして大人のなかでも働き盛りより高齢者のほうが多いと感じるときもある。

芸能界はまだまだ若い人が中心で、アイドルは当然10代から。
いまのうちはいいけれどアイドルとしてみられなくなる年齢にさしかかったときにどうするか、芸能界をやめた後の人生も、それまでの華やかな世界から一転、地に足をしっかりつけた生き方ができるかどうか。
若い人のことを書いてみたけれど、これからは若い人中心になるより、高齢者が中心の社会になっていくのだろう。もちろん若い人も中心になってもらわなければならないけれども、たとえば高齢者のアイドルといった、かつてとは違った社会になっていくのだろうか。

それ以上に気になるのは社会がどうなっていくか。
地下鉄だけではなく、銀行のATM、ビルのエレベーター。インフラや社会を動かしていくさまざまなシステムを、だれが支えていくのだろうか。

ひるがえってわたし自身のことになる。
だんだん高齢化が自分のこととして意識せざるを得ない。
だからこそしっかりこれからの人生を、たしかなものにしていかなくては。

いずれまたやってくるだろう2014/09/16 23:41:05

今日、おひるをすぎた12時20分ごろだろうか。
ズン、と沈むような、次に上へ突き上げられるような激しい揺れがわたしたちを襲った。都内は震度4、北関東、茨城や栃木は震度5を記録したという。
すぐに遠方にいる妻にメールで連絡したほか、手話歌の仲間や手話通訳士、妻の実家にも連絡を送った。地震発生時、電車の中にいたという妻は地震がわからなかったそうだが、一時はとても不安をおぼえた。

やはり、災害は時と場所を選ばない。
非常食を常備しておいて家にいるときにはすぐに持ち出せるようにしておかないと。
ましてわたしの場合、聴こえないのだから助けを求めようにも、ひとりだと限界がある。

いずれまた地震はやってくるだろう。いつ、とはわたしにもわからないが。

ようやく秋らしい季節になってきた2014/09/17 22:57:28

仕事帰りに待ち合わせで買い物。

明日は気温が下がって10月下旬並みだという。今日久しぶりに夏用スーツ上下で外に出た。コスモス朗読会の本番のころはまた気温が上がると思うが、ようやく秋らしい季節になってきたと感じる。
体調を崩さないこと。

なまらうまかった2014/09/18 21:10:32

仕事から帰って、妻の料理を。今日のメニューはごはんの洋風アレンジ、カルボナーラ風。

温かいご飯 2人分
たまご    2個
万能ネギ  適量
しょうゆ   小さじ1
粉チーズ  大
マヨネーズ ハーフタイプ 適量
牛乳     大(なくてもOK)
塩      少々
うま味調味料 少々
黒こしょう   適量

①ボールに卵としょうゆ以下の調味料を入れてよく混ぜる。
②これにごはんを入れて混ぜる
③器に盛り付けてネギと黒こしょうをかけて完成

パスタにカルボナーラというのがあるでしょう。パスタではなくごはんをカルボナーラ風にしてみただけのもの。およそ5分でできあがります。

味はなまらうまかった。納豆を入れるなど工夫してみるともっとおいしっかもしれない。

複雑な思いがよぎる2014/09/19 20:55:39

スコットランドというと、一般的にはスコッチ・ウィスキーだとか、賛美歌でも歌われた「蛍の光」といったイメージがあるだろう。「フットボール」はアメリカンフットボール派だが、元日本代表の中村俊輔選手がサッカーのスコティッシュ・プレミアリーグ(SPL)のセルティックでプレーしていたことは知っている。
ほかにもイメージするなら、小学校のころに女子児童のあいだではやった少女マンガ、「キャンディ・キャンディ」に出てくる3人の少年たちがスコットランド民俗衣装とバグパイプを演奏していたことを思い出す。あのマンガに出てくるのはおそらくスコットランド出身アメリカ移民なのだろう。

と、そんなことを書いたのは、今日、イギリスからの独立の是非を問う住民投票があったからだ。
集計の結果は、独立反対が多数を占めるということになった。しかし独立の可能性はまだ残されていて、キャメロン保守党政権が2015年の総選挙で勝てば、2017年にEU離脱を問う住民投票を公約している。そこでイギリスが離脱を、スコットランドが残留を選べばまた、スコットランドは住民に独立を問う可能性もある。

いずれにしても住民の意思を問うという意味で、住民の意思を問う風土があるスコットランドと「お任せ」で、住民の声が議会や政治家には届かない日本。
NHKが画面に選挙結果を伝える枠や通常番組を中断してまでも遠い国の住民報道を伝えた番組を放送しているのを見て、なんともいえない複雑な思いを感じた。

来週土曜日に迫った2014/09/20 23:20:30

妻は朝5時に名古屋へ。別にけんかしたのではなく、教会の行事で行くことになっただけのことである。
わたしはひとり、久しぶりに遅くに起きて午後からの『朗読のレッスン』に備えて早めに家を出た。

終わってから手話サークルへ。
今日の学びの内容は、手話で表すだけではなく、ひとりで2人も3人もの人の話を表す。からだの向きを左右に向けたり、顔を上下にしたり、表情を変えたりというように。たとえば社長と社員、親と子なら、視線を上下にしたり、社長からの苦言だったらしかるような表情、社員は神妙に聞く、というように。
たまたまだけれどけさ妻が出かける直前、NHKテレビの「日本の話芸」という番組で落語をやっていた。そう、落語のようにひとりでいくつもの役をやるような感じだ。

やっていて楽しいし覚えがいがある。
最後「だれかやってみせて」と手話通訳士先生が言うや、周囲の目がわたしに向けられて「あんた、やってごらん」と。
で、ついつい調子に乗ってやってしまった。

とはいえ、年末に手話落語「時そば」を全篇覚えてやってみたいと思っているわたしである。
演じることはもともと好き。加えてこういう学びは楽しい。

さて。
来週土曜日に迫った「コスモス朗読会」。
今週はこの舞台に集中していくだけである。