立ち止まって考えてみる2014/08/27 23:24:01

やや時流に遅れた感があるけど、ALS患者支援のためにひろがっているという「アイスバスケットチャレンジ」。
わたしは指名されたこともないし誰かを指名しようとも思わない。

このアイスバスケットチャレンジ。
アメリカンフットボールで試合終了直前、勝利チームの選手がゲータレードなどスポーツドリンクがはいった大きなバケツをヘッドコーチの後ろからぶっかける儀式(勝利のお祝い?)が由来になっている。いつごろから始まったのか、少なくとも15年くらい前からだろうか。スポーツドリンクでびしょびしょに濡れたヘッドコーチを選手が肩車したり抱き合ったりして勝利を喜ぶシーンは、アメリカらしいなと思う。日本だと、お祝いというより仕返しのような感じがしてあまりいい気がしない。アメリカだと仕返しというよりコーチへの敬意と茶目っ気がユーモアに感じられる。

話をアイスバスケットチャレンジに戻す。
アメリカではビル・ゲイツなど著名人が頭から水をかぶっているシーンが伝えられているし、日本でも芸能人などがこれにチャレンジして知人や友人を指名したという話が伝えられた。

でも立ち止まって考えてみる。
趣旨はけっこうなことだし、いいことのように思えるけど、誰かを指名するというところに強制性はないのか? 水をかぶってもしも事故が起きたらどうするのだろう?(アメリカではホバリングしたヘリコプターから水をぶっかけるなんてことまでやったそうだ)が、大量の水をかぶることで水の重みでけがや事故が起きないとも言えない。また誰かを指名することでさきの強制性とは別に、社会倫理上問題はないのか? という疑問がぬぐえない。

こういうイベントはまもなく放送される24時間テレビの芸能人24時間チャリティマラソンと同じようにイベントとしてみるぶんにはまだいい。イベントではなく、ほんとうにALS患者のことを考えるなら、氷水をぶっかけるかぶるのではなくて、彼らの思いや医療制度など、本質的な部分に目を向けたほうがいい。

わたし個人はたぶん指名されることもないし、イベントや一過性のものではなしに、わたしなりの方法でこういった難病患者の問題にかかわるだろうね。