「あと11年」か「まだ11年」か2014/03/16 22:30:35

昨日の夜にあった、手話サークル。
妻は指文字でいくつか単語を表してみたが、サークル後に同じクラスのご年配の方々から「手話が上手になったね」とおほめをいただいた。夫として悪い気はしないどころか、ちょっぴりうれしい。

今年で20年になる、東京都中途失聴者・難聴者協会手話サークル(三田・夜)。
そのサークルで、結成20周年の記念誌の略史をまとめた本が配られた。わたしが加入したのはまだ手話講習会を完全に修了していなかった2003年からだった。それからでも10年。サークル史のはんぶんを過ごしたことになる。

で、ふと立ち止まってみた。
朗読もほぼ同じ年月をへてきた。手話も朗読も10年ちょっと。
今年4月でわたしは会社員生活が25周年になる。計算すると定年退職まで、11年。「あと11年」とみるか「まだ11年」と考えるか。

捉えようや考え方によっては、「まだ」かもしれない。
しかしふりかえってみれば朗読もサークルも始めたころを思い出すとあっというまだった。そのあいだに手話つき朗読を始めたり、いろいろ教えていただいたご年配の方がこの世を去られたり、わたしも家族をもったりといろんな変化があった。

「まだ」「もう」どちらでもいいけれど、月日は過ぎてしまえばあっというま。
残りの11年間、そしてそのあとの人生を見つめてみるとき、少なくともあとに続く人に「よかったね」「がんばってきたね」と思われるかどうかはともかく、なにかをやったのだと胸を張らずとも言える人生、なにかを遺すようでありたいと思う。

繰り返すけれど人生はこれからが大事なときだと思う。ゆえにこれからが重要になってくる。