やっかいてみっともないもの2014/02/14 22:07:38

また大雪
先週に続き今週末も雪で、交通機関が乱れるなどの影響が出ている。北海道に住んでいたころによく使っていたスパイクがついている靴をひっぱり出して出勤帰宅ともに問題なく帰ってきたけれど、明日は手話サークル。さてどうなっているやら。

「美しい国」「強い国」を取り戻す、と安倍首相が就任以来よく言っている。では美しい国強い国とはなんだろう。

わたしの小学校時代にもガキ大将のような、力があるんだぞとか強いんだぞとか威勢のいい態度をとる人がいた。毎年夏の同窓会で会うのだが、子どものころのそんな威勢よさはどこへやら、すっかり穏やかな表情になっていて、むしろいまのほうがとても好感がもてる。
なんだかみていると、「美しい国」「強い国」を取り戻す、という裏には「オラオラ、日本という国はこんだけすばらしいんだぞいい国だぞ」と声を大にしたいような、それこそ見栄っ張りというか威勢のよさだけが感じられる。そこには自分だけが美しいんだぞ強いんだぞ、というような、他者にも同じように美しい、強い部分があるという相対的な視野に欠ける。

つまりは醜いナショナリズムだということだ。はっきり言ってそんなのはほかの国から尊敬されることはない、と言い切れる。

健全なナショナリズムとは、自分だけではなく自分の国だけではなく、他者他国にも尊敬尊重をするということだ。

醜悪なナショナリズムほど、やっかいてみっともないものはない。