とても勇気希望をかきたてられる2014/02/07 22:48:51

まれにみる大差がついた第48回スーパーボウルからまもなく一週間になる。
フットボールファンとしては5月のドラフト会議、6月に正式に発表されるシーズンスケジュールまで(実際はそのあいだも選手の契約更改や解雇やいろいろ動きがあるのだけど)しばらく空気の抜けた風船のような感じだ。

逆境克服しスーパーボウル出場 障害、負傷、コーチとの出会い
http://www.47news.jp/sports/turnover/column/ikezawa/140552.html
耳が聞こえなくてもファンの声は聞こえる!【前編】 [近藤 祐司]
http://nfljapan.com/column/54125.html
耳が聞こえなくてもファンの声は聞こえる!【後編】 [近藤 祐司]
http://nfljapan.com/column/54126.html

ところで初優勝したシアトル・シーホークスに聴覚障がいがある選手がひとりいる。
控えだがFBのデリック・コールマン。3歳のときに聴力を失ったという。わたしは5歳だったから、ほぼ同じようなものだ。記事にあるようにプレー中は補聴器をつけている。それでも完全に聴こえるわけではなく、FBというポジション上、オフェンスのプレーコールが伝わることが大事だ。例を挙げると、FBはただボールを持って走ればいいわけではなく、プレーブックと呼ばれる戦術集に沿って、どう動くか、走るルートが決められ、あるいは相手守備選手をブロックすることもある。それらを暗号なりチームで決めた呼び名でQBからオフェンスの10人に伝えられる。それをきちんと理解できなければ、自分以外の10人はどう動いていいのかわからない。あるべきルートに従って走らなかったり、勝手なコースをたどって味方選手とぶつかったりしたらそれこそ敵守備選手につかまるどころかボールを奪われかねない。
だからハドルという作戦会議がとかれて各自が決められた位置にセットして、QBから出される指示をしっかりつかむ必要がある。
そのためにわざわざQBラッセル・ウィルソンはマウスガードを外してまでコールマンに指示を口で伝えようとしているほどだ。

長くなってしまったが、わたしと同じ障がい者がどんな世界であれ活躍しているのを見聞きすると、とても勇気希望をかきたてられる。