やさしい愛の手のひらで　今日もわたしは歌おう ――I will sing with a palm of gently love today――

ある方から、お品物をいただいたときのこと。
カッターナイフで妻が包装紙のテープ包装部分を切りとった。そして包装紙を丸めだした。
「ああっ、それ、きれいに折りたたんで保存するのがうち（わたし）の実家のやりかただよ」と、わたしが声を上げた。
しまった、と口に手をあて、妻はあわてて包装紙を折りたたもうとする。
「切り取って開けるときに破れがあったり破れたりしたのならしかたないけど、まだ折りたためるよ」
といったとたん、妻はしわがついた包装紙を思いっきりビリビリ、と破り捨ててくずかごに捨てた。
わたしがあ然としたあとで、ふたりで大笑いしたのだった。

まあこういったことはどこの家庭でもよくある話だろう。みなさんのご家庭ではデパートの包装紙をどうしているのだろう。

ここで出てくるのが、夫婦のストレス発散方法。
けさ一緒に通勤する途中、ストレス発散方法に、包装紙などを破り捨てるというのはどうだろうか、と水を向けてみた。聞いたある家庭の例は、皿を割っているそうだ。それも安くて捨ててもいいような皿ばかり。

先日、妻のご実家に滞在したとき、姪っ子と妻にボクシングのパンチの打ち方を教えた。ついつい本気になって、腰が入っていないだの、打ったらすぐに腕を引いて顔をガードするだの、コーチをしてあきれられてしまった。ボクシングといっても妻とわたしでグローブをはめて打ち合うわけにはいかないが、床からバーにセットしたパンチングボールを打ってみるというのもありかもしれない。ダイエットにもなるし、一石二鳥、というわけだ。
妻は「フットボールジャージとどっちがいい？」と聞いた。わたしの誕生日祝いにジャージをプレゼントしてくれる。
「紙を破ったほうが楽しい」からボクシングのパンチングボールはいらない、とも。

包装紙を破り捨てるのは、あとあと掃除がめんどうだけどそれもふたりで分担すれば楽しいかもしれない。
ともあれ、そういったくだらないできごとから、ストレス発散について思いめぐらした。
みなさんのストレス発散方法はどのようなものだろうか。