チャレンジ2013/06/22 22:44:50

午後に都内でひらかれた、聴覚障がい者向けコミュニケーション講座を妻と一緒に聴講してきた。

いろんな興味深い話があったのだけど、聴こえないというのは聴こえる人には理解しにくい障がいのひとつだろう。
見た目だけではわからない、コミュニケーションが難しい。それだけでも聴こえる人にはどう接したらいいのかわからないのだろう。

逆に「理解しにくいから、余計なこと難しいことはさせないほうがいい」と扱いや待遇を低く見てしまうケースもある。
講座の中で、ろう学校時代は人間関係がスムーズで問題もなかったある女性が、社会に出て働いて5年目のころ、「聴こえないから昇進はできない。いまのポジションのままでいてほしい」と上司から言われてショックになったというケースを聞いた。聴こえる上司からすれば善意なのかもしれないけれど、その善意がかえって障がい者の向上心ややる気を奪ってしまい、結果として本人にとっても会社にとっても、損失なのではないかとわたしは感じた。つまりその女性ではなく会社側の、障がい者を受け入れる社会受容に問題があるのだ。

障がいがあるから不便であっても不幸ではない。
不便を超えてチャレンジできる、そんな社会になるのはいつの日だろうか。