生涯忘れられない2013/04/27 22:02:31

やっとすべてのプログラム日程を終えて、いまホテルの部屋へ帰ってきた。

生涯で一度の結婚式と30分ほどの休憩のあとの披露宴は、磁気ループ、手話通訳、パソコン要約筆記と文字を投影する大きなスクリーンと、わたしを含めて12人いる聴こえない人たちのために完全バリアフリー、情報保障をできるかぎり完全に施したつもりだ。

友人から「式が終わってから披露宴は、ほとんど何も食べられないよ」と言われていたけれど案の定、あいさつだの写真撮影だのでゆっくりできる時間がなかった。
けれど用意していた白いサイン用フットボールに多くの方からの寄せ書きをいただき、余興も楽しめた。
何より最高にうれしかったのは「磁気ループに手話通訳、スクリーンで、会の内容が楽しめた」と感謝の言葉をいただけたことだ。
もしこれが、耳の聞こえない人がわたしだけだったらこんなことはやらなかった。聴こえない友人知人を多数招待した以上、情報保障の完全バリアフリーはホストとして絶対外せないことだった。

ホテルに聞くと、これまでの結婚式でこういった取り組みはしたことがないらしい。ホテルのなかに手話ができるスタッフは何人かいるのだけど、結婚式にこういった取り組みをしたことがなかったのだそうだ。

いくつかご迷惑をおかけしてしまった部分もあったけれど、感謝の言葉をいただけて、わたしにとっても生涯忘れられない式になったと思う。