こういう取り組みをやることは大事2013/01/09 22:48:26

東京都中野区が、脳性まひなどによる言語障害や聴覚障がいのある方が区役所を訪れた時に、窓口で応対するための、区職員のコミュニケーション能力向上のため、管理職クラスの区職員を対象に研修を行うという。

中野区「障害者とのコミュニケーション能力向上研修」の実施について
http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/102500/d015747_d/fil/20121220.pdf

社会に出て何度も思うのは、障がい者に対するコミュニケーションの理解の低さだ。たとえばわたしの場合だと、真正面に立たれると圧迫感を感じて話しづらい。やや角度を60°くらい斜めにしてもらえると楽だと感じる。さらにはきれいに話せるものだから、なかなか聴こえないことが伝わりづらい。筆談をお願いしたのに、わたしが書くように言われた時は不快だった。

脳性まひなどの言語障がいの場合、大学時代、まだいまより聴こえていたころには会話ができていた。それでも相手にしてみれば、聴こえないからどこまで通じるか不安があったかもしれない。
けれど実際に接してみて初めて気づいたりわかったりすることもある。

この研修は座学だけではなく、①実際に中野区内在住の障がい者を招き、障がいゆえの特徴を正しく理解し、どういう場面で誤解されやすいのかを、当事者から聞くこと②言語障がい・聴覚障がい別に事例を設定し、障がいのある方に参加してもらってさまざまな役割を演じるなどロールプレーを行う、という具体的な内容になっている。そして改善点を集団討議し、問題解決方法を探っていくという。

障がい者雇用を進めている企業も徐々に増えてきたが全体ではまだまだ少ない。
それ以前に、一般の人々の中では障がい者と接した経験のある人が少ない。

中野区がこういった取り組みを進めていることはとても重要なこと。
実際に障がい者と接する中から学び理解を深めていくことが大事。
口先だけではなく、実際に障がい者から学ぶ、お互いを知りあうという行動にとても好感が持てる。
あとは意識がどう変わっていくか。