演劇的表現2012/05/16 23:56:04

昨日、手話つき朗読舞台でやる『最後だとわかっていたなら』(ノーマ・コーネット・マレッタ)の手話訳を一気におしまいまで仕上げた。もちろんまだ未完成の段階でまだまだ修整や直しが必要だと思う。

この詩には「明日が来る」「明日が来ない」という表現がいくつもでてくる。
聴者の音声日本語であれば、明日が来るというのはどういうことかわかりやすいのだが、手話ではなかなか表現しにくい。
朝になるというイメージで「朝日が昇る」としてみた。では、「明日が来ない」は?
これは逆に考えてみると、夜明けがない、つまり夜のまま、真っ暗闇のまま、と考えてみる。日が沈んで夜がやってくる。けれど朝日が昇らず、朝もない。そういう状態だったら、と考えてみる。

詩を読みすすめていくと、だんだん内容が演劇的なものになっていく。
声と手話をどう合わせていくのか? 単純に訳していけばいいというものではない。演劇的な表現が求められる。