新年度最初の『朗読のレッスン』。2012/04/07 23:55:47

新年度に入って最初の『朗読のレッスン』。
今期、6月までのテキストは森浩美さんの『こちらの事情』(双葉文庫)から「短い通知表」だ。

桜が咲くころ、突然倒れてこの世を去った妻、潤子と神田にある広告代理店に勤めている夫。
夫が提案した「家庭内通知表」、お互いを評価しあうという試みに娘息子も賛成したが次第に試みから離れ、妻だけが最後まで夫への通知表を書いていた……。

何度も読み返して鼻の奥がツンとなった作品である。

今期から、レッスン後にコーヒーをご一緒してくださったり筆談をしてくださったりと親しくして抱いた朗読仲間がおやめになられ、朗読レッスンでいま、どこを読んでいるのかなどがつかみにくくなった。
そういったことも含めて朗読を教えてくださる先生は仲間に配慮を求めてもいいし、わからなかったら聞いてほしいともおっしゃってくださった。
教えにくいかもしれない重度難聴者を受け入れ教えてくださることにこころから感謝している。

今日のテキスト「短い通知表」で指名されたところは、定年間近の主人公と中堅社員の会話の場面。もっと声で変化をつけるなどしてほしい、と教えていただきそのとおりに演じられた。

まだ早いが、今年9月29日に下北沢でひらかれる第7回コスモス朗読会。
そのレッスンスケジュールも発表された。
実は今年に入って読みたい題材があり、今日先生にコピーを差し上げた。
まだ決めていないが今月中には決めなくてはと思う。なぜなら手話をつけるためにはほかの人より早めに立ち上げなくてはならないからだ。

明日はイースター。
主の復活とわたしたちの命、生きる意味をこころに刻むことができますように。