美観は人それぞれ2012/02/07 22:41:45

小学生時代に見た、平将門を主人公にした「風と雲と虹と」(1976年1月4日~12月26日放送、加藤剛さん主演)以来だろうか、平安期を取り上げた大河ドラマはこれ以来である。その久しぶりのドラマ、「平清盛」を先週日曜日にはじめて見た。

このドラマが放送開始直後に兵庫県知事の井戸敏三さんが「画面が汚い」などと発言したのが話題になっている。
わたしの私見であるが、昨日見た限りではそれほど汚いとは思えない。むしろよく描いているとさえ思う。

今回の作品は、ハイビジョンカメラを使っているほか、美術監督もカメラマンも、当時の時代背景を考えてわざと汚く演出しているのだときいたことがある。考えるまでもなく時代考証をしたうえで、こうした演出をしているのだから、目くじらをたてるほどでもないのではないか。
いまの時代感覚からすれば汚いかもしれないが、アスファルトもコンクリートもない時代。ましてわたしたちがいま着ているようないい材質の布などなかったはずである。加えて武士階級は当時、まだ社会的には低い立場にあったのだから、薄汚れた身なりでも説得力あるものだろう。

なにより県知事という立場であれこれをいうのはおかしいのではないか。一般の視聴者ならいざ知らず。極端かもしれないが、県知事としての立場を超えていると思うのだ。放送や表現の自由に介入すべきではない。

結局は「美観は人それぞれ」ということ。
まだ始まったばかり。いいたいことはあるだろうが、あまり口を出さずに黙って見ていこうではないか。NHKだって考えてつくっているのだから。

数字に振り回されるのではなく2012/02/07 23:28:50

手話サークルを終えて久しぶりに飲み会に顔を出そうと、会場を出た瞬間、スマートフォンに「佐渡で地震、予想震度は5」という緊急警報が入った。

先日も書いた、首都圏直下の地震に関する予測で、京都大学が計算した結果、「5年以内に起きる確率は28%」と出たそうだ。
東京大学は4年以内に70パーセントだから、えらい違いと言えなくもない。

だが今日手話サークル後に人と話したのだけれど、確率が何パーセントであれ、いつかは起きるのだから、数字に左右されないことだ、という。

わたしも同感である。
数字に振り回されるより、日ごろからの防災対策をしっかりしなくては。
それでなくても聴覚障がい者は緊急時には周囲からの助けを得られないことが多いのだから、自分で身を守るしかない。