2015年8月15日。2011/12/27 08:19:27

いろいろ話題にも上がったことだけれど、今年2011年は、太平洋戦争開始から70年目の節目に当たる。あの戦争は結局、3年8カ月をかけて1945年8月15日に終わった。

存命していらっしゃる、真珠湾攻撃に参加した旧海軍のパイロットや攻撃で負傷したアメリカ海軍の元軍人らにインタビューした記事が、今年12月8日を中心にマスコミや新聞で伝えられた。
それらはもちろん大事なことだ。体験者の話を聞くことほど重要なことはない。3月11日もいずれ記憶が薄れていくかもしれない。だからこそ体験者に聴くことが防災を考える上からも、生きていく意味を問い続ける上からも、とても重要なことだ。

と書いて、わたしは2015年8月15日を考えてみた。
もちろん4年後なんてわかるわけはない。いまのアメリカ合衆国大統領はバラク・オバマだが、オバマが現職のままなのか、違う人物が大統領になっているのか。前に北朝鮮の指導者を取り上げ、金正恩(キム・ジョンウン)と正式に決まった後継者だが、まだ20代。経験が足りないし、指導者として能力が未知数。報道では彼の偶像化、神格化によって後継者であることを印象づける試みがなされているようだけれど、もし北朝鮮軍部が彼を見限ったら金体制はどうなるだろう。

思い出すのは、あの戦争のとき、緒戦はたしかに勝っていたが、徐々に物量の豊富な米軍に追い詰められて、1942年6月5日~7日のミッドウェー海戦で日本海軍が4つの空母と多くの優秀なパイロットや人員を失ったあたりから、敗戦への道をたどっていった。そのとき、大本営発表と称して撤退を「転進」などと言い繕い、事実と異なる発表や戦果を誇大に伝えたり事実を隠したりした報道をしてきたこと。
東日本大震災後、東京電力福島第一原子力発電所の爆発事故でも、同じようなことが起きたのではなかったか。70年たっても何も学んでこなかったのか。

2015年8月15日。
そのとき、わたしたちはどうあの戦争や歴史をふりかえり、わたしたちをみつめるのだろう。